hito-kotoさんの感想
2023年6月5日
さんしょの木のように、全部役に立つ人間におなりや。昔、「お針道具」は、女性への最上の贈物とされていた。宮尾登美子(1926.4.13~2014.12.30、享年88)「お針道具 記憶の断片」、2000.6発行。愛読書は自分の日記。昭和22年からずっと博文館日記、昭和40年からは10年連用日記も。好物は筍、貝類。好きな愛唱歌は宵待草。1969年に人間が初めて月面に下り立ったとき、あ、バチが当たる、との思いを抱いた。名月、いざよい、立待月、居待月、臥待月、更待月、、真夜中の月、、後の月・・・。
1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。 「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」