風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101298528

感想・レビュー・書評

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  • 1990年、予備校の特待生として寮生活を始めた若者たちと、その10年後を描いた作品。

    15年ほどずれていますし、私の場合は一応ストレート入学の自宅生でしたから時代も背景もずいぶん違うのですが、読んでいて随分ノスタルジーに浸りました。
    ひょっとして竹内さんが私と同世かと思って竹内さんの略歴を調べてみましたが、1971年生まれ。ご自身の青春時代を描いたもののようです。

    主人公たちは随分と羽目も外しますが、基本は東大や有名私立を目指す真面目な学生たちです。そうしたところが気質的に私の学生生活に似ていたのかもしれません。

    18−19歳の若者の不安や焦り、将来への希望、友情。そしてその10年後の姿。とても心地よい物語でした。
    廃刊になって居るのかな。Amazonでみると中古の値段しか出てきません。他の人の評価も高い作品なのですが。

  • 【再読 2014/09】
    最初にいつ読んだのかも覚えてないんだが、本棚の整理をするついでに読み始めた一冊。 なんとなく内容を覚えているような覚えていないような?曖昧な感覚で読み始め、これといった新しい発見はないものの引き込まれるようにして一日で読破してしまった。 アキラは典型的な主人公。 やりたいこともないまま流されるように生きてきて、人生で初めての一歩を踏み出したのが浪人生になり実家を出て寮に住むこと。 寮に向かう途中で出会うヨージとリュータやその他の寮の仲間と共に1年を過ごし、初めて自分が出した結論とは? そしてその話と平行して、現在(浪人時代の10年後)の話が進んでいきます。 “リュータが死んだ”という噂。 噂の内容も曖昧で、嘘だと信じているものの本当の情報が手に入れられず寮の仲間と再会しながら情報を探して歩く。 果たしてリュータは生きているのか? 時間軸の絡み方がしつこくなく、分かりやすくて読みやすいです。 浪人生の寮の話ではあるものの、勉強や受験の葛藤の話ではなく、あくまでも仲間との青春をベースにした話。 読みやすいのでおもーいミステリー等の小説の合間に読むのをオススメします。

  • ☆☆☆☆

  • 予備校の寮を舞台にした10人の予備校生の1年間の生活を描いている。それに並行して10年後の各々の生活も書かれているのだが、う~ん、山場がない・・・。
    山場がなくても、もう一捻りぐらいあっても良さそうに思う。物語は淡々と進んでいく。
    寮生活というと、三浦しをん「風が強く吹いている」や恩田陸「ネバーランド」をイメージしてたが、この二作と比べても寮生活の描写が軽い感じ。受験生の気持ちなんかは、若い頃を思い出して読めたが、もうちょっと盛り上げてくれた方が自分の好み。☆3個。

  • 変な小細工なしに小気味よく進んでいくストーリー。
    あざといのはイヤだけど、捻りがなくてやや平坦な印象。
    ・・・勝手な読者でスミマセン。星は3.5個。

  • 最高に面白かった!
    一緒に泣いて、笑って、馬鹿やって・・・
    こんな仲間って本当に一生ものの宝だと思う。
    ずっと皆を見ていたくて、読み終わるのが寂しく感じました。

  • 予備校って通ったこと無いけど、ちょっとうらやましくなった

  • とても綺麗なタイトルに惹かれた借り物の一冊。
    予備校の寮を舞台にした浪人生の青春物語です。

    10年前の浪人時代に出会った友人の行方が分からなくなった、というところから始まるのですが、
    10年前の浪人時代と現代が季節の流れとともに同時並行に話が進み、
    浪人生の頃、社会人の今のそれぞれを一度に知っていく流れが、まるで自分の思い出のように読めました。

    初めはミステリーかと思いきや、蓋を開けて見たら誰もが通るような青春が詰まっていて
    浪人生の時も、社会人になってからも、
    それぞれの道を懸命に生きている彼らをみていると
    フィクションなのに現実味のあるような感覚になりました。
    そして(^^)ほっとするお話。

  • 浪人生だった10年前と現在が交互に語られていて、回想のような形。
    爽やかな青春小説。

  • 感動したり泣いたりはないけど爽やかですね。
    予備校の男子寮のお話なので男の人向けかな。

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