エンキョリレンアイ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101309729

感想・レビュー・書評

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  • 比喩がとても綺麗で巧みでした。
    「 あのひとの言葉を、ひとつ残らず覚えている。
     優しい言葉も、熱の籠った言葉も、さり気なく置かれたひとことも、ただの相槌でさえも。いいえ、それは覚えているのではなくて、突き刺さっているのだ。ガラスの破片のように、柔らかな薔薇の棘のように。がからわたしの胸は、こんなにも、痛い。北へ、北へと、あのひとの住む町に向かって、まるで河面を滑るように走る電車の中で、泣き出してしまいそうになるくらい、叫び出してしまいそうになるくらい……
     あなたが、好き。」
    この他には、出会いと空港のシーンがお気に入りです。花音が恋に駆けている様子がいいです。
    わがままを言うなら、二人の電話の様子や花音から海晴への手紙が読みたかったです。想像してくださいということなのでしょうけれど...
    後半の展開が速すぎて、無駄が削ぎ落とされすぎていて私の気持ちが付いていけませんでしたので、後半のみを何回か読み直して味わっています。
    海晴がアデロンダックの山奥から手紙を送らなかったのが変だなと思ってしまいました。今までの手紙の感じや結婚まで考えているのならば、二週間の間に送りそうに思えたのです。
    一つ一つの文が美しくて、引用してとっておきたい文が沢山あったのですが、ストーリー展開や人物描写があんまり好きになれなかったのは残念でした。

  • 4年前買った本で当時はさらっと読んだのですが、今回は大号泣してしまいました。
    4年の間にいろいろなことがあって、その経験が共感につながったんだなあ、と。
    本は変わらないけど、自分は変わっていくから、結果的に全く違う本を読んだような気持ちになってしまう。
    そういうところを含めて本っておもしろいな、と思わせてもらいました。

  • いい話なのはわかったけど、個人的には微妙かなぁ。

  • 借り物恋愛小説第一弾。
    さくっと30分コース。

    きらきらワード盛りだくさん。
    懐かしい感覚でした。

  • 13年間、遠く遠く離れていた。
    それでも、お互いを想わない日はなかった。

    タイトルの通り、エンキョリレンアイのお話。
    遠距離恋愛でもなく、えんきょりれんあいでもなく。
    エンキョリレンアイ。
    出逢いから何から、すべて淡いさくら色のような世界でした。
    恋っていいなって思える作品。
    擦れ違いがあっても、距離や時間が遠くても、想い合っていれば必ずつながる。
    恋をしてる人にも、そうじゃない人にもオススメです。
    油断すると、いつまでも涙があふれてくるよ。

    生きているとどうして?と聞きたいことがたくさんある。
    そしたら私はこう答えたいな。
    理由なんてないよ。ただ、決まってたんだ。
    最初から決まっていたんだ、と。

  • ベタなラブストーリーだけど、よかった。遠距離ですれ違ってしまった時は「やっぱり遠距離は嫌だな」と思ったけど、12年後に届く手紙には感動した。運命の相手とは、すれ違い離れてしまったとしてもつながるのかもしれないと思った。

  • 現実的とは言えないけれど、甘い恋愛小説。丁度こういうのが読みたい気分だったので、満足。文体も好きです。
    ただ、最後がなんかなー、、という個人的な感想..

    小手毬るいさん、他の作品も読んでみたいです。

  • タイトルに惹かれて手に取った。
    この著者の作品は初めて。
    うーん。現実味がなさすぎて、入り込めない。タイトル負けしている。
    彼からのメールが軽すぎる。
    そこに愛があるのかないのか分からない。
    再読はないな。
    でもこの著者の作品はほかにも読んでみたいな。

  • ほんとにありふれた恋愛小説なんだけど、文章表現が丁寧で素敵。

  • なんかなぁ…って感じ
    文体があんまり好きではなかった。

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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