- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101315140
作品紹介・あらすじ
また会おうよ。実現しないとわか っていても、言わずにはいられなかった――。病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。二人の少女が燃える炎を眺めながら話した将来の夢。いじめられっ子からのケットウジョウを受け取った柔道部員の決断。会ったこともない少年少女のなかに、子どもの頃の自分が蘇る、奇跡のような読書体験。過ぎ去ってしまった時間をあざやかに瑞々しく描く、珠玉の作品集。
感想・レビュー・書評
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むせかえるような空気の息苦しさ。
この感じはなんだか懐かしい感覚でもあって、
とても不思議な気持ちになる。
なんでだろうな、と思いながら
忘れてしまっている、小さなときの感覚の
記憶のものなのかもしれないな。
生と死がもう少し近い頃の、とか、
思わずにはいられない。
表紙もとてもとてもきれい。
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若さ、みずみずしさを感じる本。残酷さや切なさも感じるけど読んでて心が休まって、好きだなと思った。
思春期に感じるもやもやした繊細な感情が丁寧に描写されていて共感する部分がある。
自分の成長に応じて読んだらまた違った感じ方が出来そう。 -
短編集6編
再読,良かったのは,双子の弟との関係性を描いた「緑の洞窟」 -
例えば
深く 碧く 透明な 湖の底
穏やかで 静かで
淡々と 粛々と
水は動く 時も刻む
水底から 上を見上げれば
眩しい光
たゆたう花びら
グルグル 時間を戻す
そして
みんなバターみたいになればいい
なにもかも
いっしょくたに なればいい
この本は 感想が書きづらい
過去の数々の洗濯物
それが
今日に繋がっていて
やがて 明日にも 繋がっていく -
じんときますよ。
この、年月の積もり積もった感がいいなあ。
20171130 -
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2019/07/10
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ほっこりとノスタルジーに浸るのかというのではなく、思った以上に古傷をえぐるような痛みを覚えた。
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ジャケットが綺麗で買った本。ジャケット通り、内容も透き通っていて静かで、心がずっと落ち着く感じ。