去就: 隠蔽捜査6 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.14
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本棚登録 : 1379
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101321622

作品紹介・あらすじ

大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、上司であるが職位が下の弓削方面本部長とのトラブル。嫉妬、妬み、プライドからの周囲から見れば醜い争い。ぶれない竜崎署長からは大したことが無いかも知れないが、弓削本部長からは大ごと。最後はいつものように圧勝に終わるが、後味は良く無い。
    家庭のトラブルは娘の恋愛。恋愛ごとは唐変木な竜崎署長でも素早く解決できたよう。

    これで手持ちの隠蔽捜査シリーズは終了。寂しくなってしまう。

  • 今回はストーカーからの殺人、誘拐、立てこもりです。
    事件の概要がわかった時点での上の者達の思い込みがヤバそうだなぁと出だしから感じる内容。
    案の定バタバタと事件は二転三転し男達のマウントの取り合いですε- (´ー`*) フッ

    また竜崎に恥をかかされたと思う輩が…
    次も懲りずにやってくるのかしら?

    上司は選べない…
    うちの旦那さんも2、3年で異動しては晩酌でブツブツと文句言ってるなぁ笑

    • ひまわりめろんさん
      すごペースやなぁ…
      上司に悩まされるのはどんな世界でも一緒!
      と、言いたいところだが警察はまた独特なんだろうね
      ご苦労さまです
      すごペースやなぁ…
      上司に悩まされるのはどんな世界でも一緒!
      と、言いたいところだが警察はまた独特なんだろうね
      ご苦労さまです
      2023/10/01
    • みんみんさん
      ちなみに警視庁は四交代だけど愛知県は三交代
      ブラボー三交代‹‹\(´ω` )/››
      帰らない日はご飯が楽ちんだ笑
      ちなみに警視庁は四交代だけど愛知県は三交代
      ブラボー三交代‹‹\(´ω` )/››
      帰らない日はご飯が楽ちんだ笑
      2023/10/01
    • 1Q84O1さん
      上司に悩まされる…w
      うちは良い上司に当たっているから大丈夫ですが、後輩に悩まされる…(ーー;)
      上司に悩まされる…w
      うちは良い上司に当たっているから大丈夫ですが、後輩に悩まされる…(ーー;)
      2023/10/01
  • 隠蔽捜査シリーズ第6弾です。
    面白かったです。
    竜崎署長と第二方面本部長とのバトルも良かった。

  • 久しぶりに隠蔽捜査、6冊目。大森署署長の変人・竜崎が冷静に事件を取り仕切る。女性が連れ去られ拉致されたとの通報。その女性は過去にDV被害を受け警察に相談に行ったことがある。もしこの女性が殺された場合、警察の失態が浮き彫りになる。さらにこの女性の同僚の相談相手が殺害された。この事件が一気に動く。SIT、機動隊も動く。事件解決後、この事件指揮について、竜崎が特別監察を受ける。竜崎と敵対する力との対峙も楽しめた。竜崎の娘の結婚問題、ストーカー、ストックホルム症候群、そして竜崎の妻・冴子の言動など見どころ満載。⑤

  • 2018年(発出2016年) 428ページ

    今回も安定の面白さです。もはやおなじみのパターンではありますが、読み始めると一気に読めてしまうんですね。

    今作はストーカーをテーマに事件が繰り広げられます。
    警察庁による指示のもと、ストーカー対策チームを編成した矢先に、管内でストーカーによる殺人、誘拐事件が発生。犯人は猟銃を所持している可能性がある。しかし、犯人の足取りを追っているといろいろ不可解な点が……
    家庭では、美紀が婚約者の忠典がしつこいという。頻繁な電話やメール、待ち伏せなど。それに対して竜崎は、ストーカー規制法の対象になると言うが、果たして⁉︎

    事件では弓削方面本部長が主導権を握ろうと、竜崎と真っ向から対立する場面があります。そして、弓削が竜崎のとった行動に対して特別監察を要請するのです。結末は想像がつきますが、そこに至るまでの過程がまた面白いですね。勧善懲悪ではありませんが、竜崎の自分はなんら間違ったことはしていないという信念と、周囲からの援護がスカッとしました。

    竜崎が大森署長として活躍するのも残り1冊。寂しいです。

  • 【隠蔽捜査シリーズ6】安定の面白さ!

    川上弘美氏の解説もとても面白かった。
    川上弘美氏も今野敏作品にハマりにハマり、本書の『よろしき』ところを書いている。
    そして解説にシリーズの題名を散りばめるサービスまで♡

    さて、本書のテーマはストーカー。
    ストーカー対策を構築しようとしている最中、ストーカー殺人事件が起こる。

    原理原則主義、本音しか言わないステキな変人:竜崎伸也。そんな竜崎と真反対、面子と出世の鬼、弓削方面本部長がウザいウザい。
    新キャラの根岸紅美は今後楽しみだ♡ 事件解決に、戸高と根岸ペアが貢献

  • 今野敏『去就 隠蔽捜査6』新潮文庫。

    もはや言うまでもない人気シリーズの第8弾(スピンオフも含む)。非常に面白く、爽快感が味わえた。

    何よりも主人公の竜崎と伊丹の真逆な二人のキャラが立っているのが非常に良い。キャリアながら降格人事により大森署を預かる四角四面の融通の利かない切れ者の竜崎に対して、昔ながらの根っからの警察人の伊丹という構図だ。

    大森署管内で発生したストーカーによる女性連れ去り事件。指揮を取る竜崎が縦割り組織を物ともせず的確な指示を出し、事件の真相を明らかにする。そんな竜崎に横槍を入れ、足を引っ張ろうとするノンキャリアの弓削……

  • 愛すべき竜崎伸也シリーズ。いつもどおり一気読み。
    いつもどおりで間違いないのが素晴らしい。

    解説はなんと川上弘美さん。こんな2度美味しいこと嬉しすぎる。「読み終わったとたんに忘れてもらえばいい」と今野先生が言ってたとありいさぎいいと褒めています。
    (褒めるという言い方は正しくないのかもしれない)

    確かに今野先生の作品はさらり読める物が多くさらりとしすぎてると思う作品もあるけれどさらりと読めるものを書くほうが難しく、そして続けられているのはやはり素晴らしいのだなと川上さんの言葉を受けてより今野敏最高!となりました。

  • 愛すべき変人 6たび活躍す!!!

    【読間】(約半分時点)
    うん、面白い。間違いなく面白い。
    “略取誘拐犯人は、もしかしたら下松ではないのでは?”というあたり・・・・。先が気になりすぎる。

    戸高くんの活躍ぶりも、いい感じだし・・・・。
    そして何より
    竜崎、恰好よすぎる!!!!!
    このシリーズのレビューでは今まで、親しみを込めて「愛すべき変人」と称してきたが、、、、

    ここまでくるともはや、親しみを込めてであろうとなかろうと竜崎を「変人」と称してよいのやら・・・(苦笑)。

    続きが楽しみすぎる。
    (2019.01.08)

    【読了】
    事件が解決した後の、方面本部長とのくっだらない攻防が、何気にかなり面白かった。
    最後は・・・バラエティ番組「スカっとジャパン」並みに溜飲が下がる思いを味わえた(笑)。
    (娘が大好きな番組なのよね・・・)

    ★5つ、9ポイント半。
    2019.01.10.新。

  • 今回も見事な采配で、事件を解決に導いた竜崎。越権行為にうるさい警察組織も、上の人間は臨機応変であってほしいと思う。今回もスカッとです。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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