ニュースの読み方使い方 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101330716

作品紹介・あらすじ

政治経済から生活情報まで、どんなに難しそうなニュースも、イケガミ父さんが説明すればたちどころに分かりやすくなる-「週刊こどもニュース」で評判をとったあの分析力はどこから生れたのか?"難解に思われがちな社会の出来事をなるべくやさしく噛み砕く"をモットーに、事件記者時代から毎日たゆまず培ったイケガミ流情報整理術・解釈術を大公開。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞を読む
    ・一段のベタ記事が面白い
    ・具体的なテーマを絞り込み、必要なキーワードを頭に入れておく
    ・アメリカの新聞は一つの記事が長い⇔日本の記事は途中経過を伝えるものが多い
    ・記事を要約してみる
    ・面白いと思った記事をスクラップ


    ・調べるときはそのジャンルの本をごそっと買う

    文章を書く
    ・報告書を書く前に文章で読み上げる
    ・接続詞を使わず文章を書いてみる

  • 非常にわかりやすく、ためになった☆

    あふれる情報を自分なりに取捨選択し
    正しく消化し
    自分の判断基準をしっかり身に付けていきたい。
    それと同時に
    人に伝える力も磨いていきたい!!

  • わかりやすい

  • 平成19年の本なのでちょっと古い感じがします。でもこの人の言う事は昔から変わっていなくて、今読んでも参考になることがたくさんあります。起承転結の話はとっても参考になりました。文章書くツールとしてワープロソフトではなく、普通のワープロを推奨しているあたりがやっぱり古いな。

  • 狙い目は日曜日、日曜朝刊の一面は各社の特徴が出る。
    問題意識を持つと情報は向こうから飛んでくる
    人から話を聞き出す時は仮説をぶつけてみる
    新聞の書評欄、斎藤美奈子さんを読んでみたい。

  • 池上さんの番組は嫌いですが、彼の情報を扱う能力は凄いと思います。そんな彼の情報活用術は広くビジネスシーンでも役立ちそう…(基本的なことが多いのですが、みんなそれができないのよね)

  • 平成19年刊行。相手に話してもらうのは難しい。まして惚れさせるのはもっと難しい。本書は、情報収集・発信に関して著者の方法論を広く開陳するものである。どことなく立花隆氏の方法論に類似しているが、これは新聞記者・雑誌記者の共通性に由来するのだろうか。ちなみに、著者は呑めないようだが、ブレーンストーミングのような意見交換の重要性は明確に指摘している。ならば、飲みニケーションの大切さもわかるのではないだろうか。胸襟を開くにはもってこいだし、ひとりブレーンストーミングには限界があるからだ。

  • ネットで情報を漁っているだけで情報通になったような気になってしまう時代だが、池上さんのやり方はその真逆に近く非常に示唆に富む内容と思った。

  • 第1章 私の情報収集術
    第2章 私の取材・インタビュー術
    第3章 私の情報整理術
    第4章 私の読書術
    第5章 私のニュースの読み方
    第6章 私の情報発信術
    1.情報発信のためだけでなく、自分の考えを整理するために文章を書く
    2.書いたものを発表してみよう
    3.相手への想像力を働かせ、わかりやすい説明の工夫をしよう

  • 週刊こどもニュースでお馴染みの「お父さん」こと池上彰氏の情報の収集&発信術が凝縮されている。
    池上さんならではの情報収集術や整理術、NHKの記者時代の取材術などについて詳しく書かれている。
    情報収集術に関しては、テレビ・新聞・ニュースの飲み方、見方が書かれている。民放とNHKのつくり方の違い等の見解も面白かった。
    中でも、私が興味を惹かれたのは、読書術の章。とにかく書店に行って買うことから始める。と言う。「そのジャンルに関係するものを全部買い、片っ端から読んで行くうちに、そのジャンルの基本となる一冊か二冊に行き当たる」そうだ。
    私の夢のお金の使い方だ。まだ無理なので、もう少し大人になったらご褒美で実践したい。
    「電車の中は理想的な図書館」という章にもものすごく共感。何故なら私自身がそれを提唱しているからだ。通勤時間が長いので、行きも帰りも読書時間に当てている。(気がついたら寝てること多いけど)池上さんは朝なるべく鈍行を選んで読書時間を確保しているそうだが、さすがにそれは出来ない。
    書き込んだり、線を引いたり酷使する「奴隷」と、カバーを付けて丁寧に読む愛蔵版の「お姫様」に本を分類する、という考え方も取り入れてみようと思った。

    また、仕事の進め方として、あらかじめ考えた仮説に従って内容をまとめる「演繹法」と、調査した内容をもとにストーリーを組み立てる「帰納法」。二つあるとしたら、ゆるやかな「演繹法」が、効率的、という項目にも共感。

    池上さんの記者時代の話で、原稿が書く時間がないとき、書かずに原稿をその場で頭で文章を組み立てて読み上げることもあったそうだ。それを、「勧進帳」と呼ぶらしいが、とても過酷な仕事。。否応無く文章力、度胸が身に付きそうだ。
    そのような、池上さんの実体験を交えたエピソードも多数収録。
    何と言っても、池上さんの文章の魅力は、わかりやすいこと。そしてわかりやすさの秘訣は、言葉のチョイスももちろんなんだけど、具体的な自らの実体験をうまく取り入れながら説明している点だと思う。何の根拠もないのに、「これが効果的だ」と言われてもピンと来ないからね。
    病院の待合室に暇だから購入した本だけど、これは何度も読む奴隷本にしようかなと思った。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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