- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101335544
感想・レビュー・書評
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国民の声ークレームの楽しみ
アホの効用ー横山ノック知事セクハラ事件
平等なゲームー車椅子バスケットボール
「反対の賛成」ー沖縄米軍基地問題
忘れがたき故郷ー世界遺産 白川郷 -
hk
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ノンフィクションなんだけれど、各章に結論というものがない。それが悪く言えば、著者の意見や考え方が無いように映るのだけれど、よく言えば、白黒決めずにそのままのかたちで問題をあぶり出していて真実性があるということになる、というところに、もやもやがあるんですね、読んでいて。そういう気持ちわるさを序盤から感じながら、距離を置いた視点だなあ、だとか、考えちゃうんです。だけれど、安易に結論や意見をおしつけるような手法というのは、実はほんとうじゃなくて、著者のように、深くなるまで深めていく、それも自然にあるがままを見て、というやり方を経てこそ、言えることってでてくるのでしょう。村上春樹さんが解説でそのようなことを書かれていて、「ああ!」と思いました。物書きとはかくありたいですね。また、もう10年以上前の本だから、トピックが古いのです。しかし、いまに繋がる「しがらんだ世界」がそこにはあるのでした。そして、春樹さんがいうように、それが「ぼくらが生きている困った世界」なのでした。
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「弱くても勝てます」からのはしご。
高橋秀実という人の取材と文章が好きだ。
まず序章で掴まれた。
読み進むうちに、この本って何についての本だっけ、と感じることもあったが
終章と村上春樹さんの解説によって納得した。
諸問題の情景を描き、結論を出さない本。 -
時事ネタエッセイ集。
文章に嫌味がないのは取材現場に丁寧に足を運ぶ著者の姿が思い浮かぶからだろうか。
「世の中は複雑である」という単純な結論に陥らないように気をつけたい。