- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101347233
作品紹介・あらすじ
遠く離れた洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼が見知らぬ、みずみずしい少女が息づいていた。本郷の下宿屋に生まれ、数奇な縁により青森で二百年続く政と商の家に嫁いだ晴子の人生は、近代日本の歩みそのものであり、彰之の祖父の文弱な純粋さと旧家の淫蕩な血を相克させながらの生もまた、余人にはない色彩を帯びている――。本邦に並ぶものなき、圧倒的な物語世界。
感想・レビュー・書評
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晴子三部作の序編に、最後に手をかけて上巻を読了。
大学を出て北洋の漁船員となった彰之のもとに、母・晴子から自らの生い立ちを綴った手紙が届く形で、生家・野口家のファミリーヒストリー、父母ともに失った晴子が福澤家に奉公をはじめるまでが語られます。
これから下巻ですが、何ともスターウォーズエピソードⅢを待っている感じです。 -
上海の引き合いに横光利一の名前が出たり、相沢事件の話が出たりするのが面白い。
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一番好きな鰊漁シーン。漁場準備〜曳網〜出荷までかなりページを割いて描かれている。当時の一大事業だったため、漁獲高も関わる人々も大規模で、まるで祭りみたいだった。
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朝日新聞の北海道のおすすめ本であった。青森の筒木坂と北海道の初山別というほとんど観光地ではなく、知られることのない土地が舞台である。
ただし、最後の場面は、カムチャッカのスケトウダラ漁であった。文庫ではなくオリジナルの単行本で読む。 -
お母さんの情が、延々と語られる。一つの歴史だと思った。
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下巻へ。
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感想は下に
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感想は下巻で
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下に書く。