ぼくの音楽人間カタログ (新潮文庫 草 350-1)

著者 : 山本コウタロー

• 新潮社

感想・レビュー・書評

[源氏川苦心さんの感想 · 2023年7月20日]

＃895「ぼくの音楽人間カタログ」
　その訃報から一年が過ぎた山本コウタローさんの著書。日本のフォーク～ニューミュージックの生き字引のやうなコウタローさんが、50人（組）のミュージシャンの人物評を通して、その歴史を俯瞰する一冊であります。
　かまやつひろしに始まり、佐野元春に至るまで概ね年代順に並んでゐます。1984年の出版なので、もう39年前ですが、現在もバリバリ現役の方も少なくありません。客観的な音楽評を期待するよりも、あくまでも同じミュージシャンとしてコウタローさんが個人的に見た仲間の話、といふエッセイ的な読み物として受け取るのがいいでせう。
　一人当たり大体四ページくらゐの分量ですが、付き合ひの深い「松山千春」とか、自分自身がメムバアの「ソルティ・シュガー」なんかは八ページを費やし、ニンマリするのでした。

[rcnさんの感想 · 2011年3月27日]

85006

7　過去から現在まで、多彩な顔ぶれが紹介される。その位置づけが的確でエピソードも充分。