がんばりません (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354125

感想・レビュー・書評

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  • 怠惰に生きることが悪いことだなんて、誰に言えるだろう。
    ひがみっぽく怠け者の自分を肯定して何が悪い。
    嫌なことがあっても、布団という相棒がいれば大丈夫。
    妙に現実的な絵本作家の素顔。
    メルヘンとは程遠いが、汚いところも隠さない、そんな書き口が愉快だと思った。

  • 佐野陽子さんのエッセイ二冊目。神も仏も・・よりもこっちのが好み。

    ぶーぶーいいながらも楽しく過ごされてる様が見えてくる。嫌みでなく素直なところが素敵。気楽に生きるヒントを貰えるわー。

  • エッセイなのに、重い。
    スルメみたいに何度も咀嚼しながら読むといい。

  • とても良かった。伊藤比呂美さんのエッセイをちょっと思い出す。

    必死で、でもユーモアもロマンもあって、力づよい。


    「ベターハーフ」が好きだなあ(笑)。あと、母になったら母視点を免れない、というくだり。冷静に考えると割に合わないけど楽しいよ、っていうメッセージが、若い女性をどんなに元気づけるか。

  • 頑張らないと言いつつ頑張ってるのがかっこいい。
    忙しい忙しいと振舞う人が大嫌い。
    だから佐野洋子が好き。

  • ウォンウォン共感して、読後はスカッと。女であることを称賛したくなった。

  • 知識や教養に裏打ちされない、非常に泥臭い怠惰な「人間」というものの気配がまとわりついてくるように感じました。
    上手く言葉に出来ませんが、これは私が読書に求めているものとは違うなと感じます。なのに油断するとハッとさせられる文章に出くわしたり、一筋縄ではいかないエッセイでした。
    まだ自分の中では未消化です。

  • だいぶ昔に読んだ本。
    佐野洋子のエッセイで初めて読んだ本だったと記憶している。

  • 百まんかいいきたねこの著者のエッセイ。等身大とおもわれる人物像にゆったり。一気読みじゃなくて、空いている時間にすこしずつ読んでいきたい本。

  • 「ふつうがえらい」で佐野洋子という人にびっくりし、「役にたたない日々」で冷静に自分の狂気を見つめる狂気を見た気がし、この本でやっと刺激物じゃないものとして読めた気がする。比較的落ち着いて感じる。解説はおすぎさん。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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