- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101357775
作品紹介・あらすじ
掏摸に騙りに美人局。住人が全員悪党の「善人長屋」に紛れ込んだ本当の善人・加助が、またしても厄介事を持ち込んだ。そのとばっちりで差配母娘は盗人一味の人質に。長屋の面々が裏稼業の技を尽して救出に動く中、母は娘に大きな秘密を明かす。若かりし頃、自らの驕り高ぶった態度が招いた大きな罰のことを──。流れゆく大川が静かに見つめた、縺れた家族の行方を丹念に描く人情時代小説。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
シリーズ2作目と間違って読んじゃった3作目。
2作目を飛ばして読んでも問題ない話でよかった!
今回も短編集で読みやすい。
最後にあるお縫ちゃんの両親の話は思ったよりも重かった…
お縫ちゃんのお母さん、お俊さんの壮絶な過去。
それでも前を見て立っていられる強さが凄い。
お俊さんの凄さを容姿に惑わされずにしっかり分かっていてくれた儀一さんは立派な人だなぁ。 -
加助の過剰な親切心がトラブルに発展するお決まりのパターンが中心ですが、今回はなんと言っても儀右衛門とお俊夫妻の懐の大きさが際立つタイトル作が秀逸でした。
続編の上梓を首を長くして待とう。 -
今作は『家族』がテーマなのかななんて思いながらサクサクと読了。
儀右衛門の旦那とお俊さんの馴れ初めから長女との不仲の理由も回収されてよかった。
わたしもタヌキなのかどうにも加助さんが苦手なのは仕方ないとこかなと。 -
シリーズ3作目。安定の面白さだった。やっぱり短編も良いな。空き時間に1話ずつキリ良く読める。
今作はお縫ちゃんのお兄さんとお姉さんも登場。儀右衛門さんとお俊さんの馴れ初め話もあり、千鳥屋の家族事情が明らかになる。好きなシリーズなので、続編が出たらいいなあ。 -
お縫の姉であるお佳代に始まり、母であるお俊の物語で終わる。
毎度のことながら儀右衛門とお縫の頭の冴、長屋のみんなの活躍っぷりを楽しみながら読めた。
今回は加助さんの反省会もありでした。
どうして西條奈加さんの小説はこんなにすらすら読めてしまうのだろうか。
登場人物の陰もありつつまっすぐなところがいいんだろうな。登場人物がみな魅力的で、善人長屋シリーズの続きをまたどこかで読めたらいいな。 -
掏摸に騙りに美人局。住人が全員悪党の「善人長屋」に紛れ込んだ本当の善人・加助が、またしても厄介事を持ち込んだ。そのとばっちりで差配母娘は盗人一味の人質に。長屋の面々が裏稼業の技を尽して救出に動く中、母は娘に大きな秘密を明かす。若かりし頃、自らの驕り高ぶった態度が招いた大きな罰のことを――。流れゆく大川が静かに見つめた、縺れた家族の行方を丹念に描く人情時代小説。
(2015年)
--- 目次 ---
泥つき大根
弥生鳶
兎にも角にも
子供質
雁金貸し
侘梅
鴛鴦の櫛
大川契り -
これはテレビで放送していたような・・・たしかそうだった。
まぁ、無難な内容だったかな。
気楽に読めて楽しめた。