- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101364315
感想・レビュー・書評
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田牧さんの作品は好みの凄いツボな物とイマイチな物とあるのですが、これは程よくツボな方でした。女錠前師・緋名の姉のような存在である“お志麻”が殺されてから4年も経った後に動き出す事態は、誰が敵なのか味方なのか気を揉みました。登場人物にキャラ萌えはあまり感じなかったものの、豆大福柄のネコの“大福”が抜きん出て印象的♪続きもあるのが嬉しい。
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女錠前師と幼馴染みと坊主と腕の立つ用心棒と猫と。一つ一つのつながりが大きなからくりを解いていく。猫のタイミングが良いです。
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女だてらのからくりありの錠前技師が、従姉の死の謎を追うミステリ。ハードボイルドな雰囲気でありながら、女性らしいところもある感じが「藤森涼子」っぽいかも。面白かったです。特に猫が……!たまらん。猫までツンデレだし。
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謎とき帖のタイトルどおり、「濱次」や「銀太」より推理小説感が強く、好ましい。
緋名以外の登場人物にも、それぞれ背景がありそうで、次巻を読むのが楽しみ。 -
軽快でいいですね。
お緋名と康三郎が、今後どうなるのかも楽しみ。 -
江戸情緒がいい。
楽しく読みました。 -
どんな錠前も開けると評判の女錠前師、お緋名。
猫と暮らす緋名の家に現れたのは、用心棒志願の堤康三郎という得体の知れない浪人。
その直後に賊の襲撃を受け、緋名は四年前に死んだ恩人のお志麻の死との関連を疑う。
彼女は何故に襲われたのか、榎康三郎とは何者なのか・・・疑心から緋名は事件の核心に迫っていく。
長編ならではの伏線や真相に近づいていくサスペンスフルな物語展開も、最後まで気を抜かせず、面白かったです。
さらりとした感触で読みやすい物語ですが、登場人物たちの感情の綾を丁寧に明らかにしていく繊細な描写が読後に穏やかな感動をもたらしてくれました。
心が温かくなる感じをまた味わいたいので、続刊も読もうと思います。 -
格好良い姐さんあり、謎あり、人情あり、立ち回りあり、江戸の情景あり、そして猫あり。
亡き父の唯一人の弟子として女錠前師として仕事に励む緋名は慕っていたお志麻の死に疑問を持ち、幼馴染みや素性の知れない用心棒の侍とともに謎を追う。
登場人物がそれぞれに(好ましくない人物も含めて)存在感がある。話は楽しく読める。これはシリーズで読みたくなる。
断章は、語り手を伏せたままにもっと長く書くか、切るか、どちらかがいいなと思ってしまうが、まあ、好みの問題か。 -
こちらの作家さん三冊目の試し読み。
これはぼちぼち面白かった。
けどミステリー風味のわりには、伏線が判り易過ぎて
伏線になっていないような感じ(苦笑)
とりあえず次を読んでみようかな。 -
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