薄妃の恋 僕僕先生 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101374321

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  • 2008年の作品で、シリーズ第二弾。
    美少女の姿をしているが実は齢数千年の仙人と、元ニート青年・現在は仙人の元で修業?中の弟子が、中国の広大な舞台を縦横に巡りつつ繰り広げる物語り。
    とってもツンデレな仙人だが、デレのさじ加減が厳しくて、それでも魅かれ続ける青年・王弁。 以前に比べれば薬師として幾分かの成長も遂げ、本書には描かれていないが数年の異界の一人旅も経験して経年値は積んでいるらしい...。
    それでも、依然として仙人であり師でもある僕僕との距離は縮みそうで近付けない...
    人間のみならず、天界、仙界の様々なドロドロに巻き込まれながら、段々と美少女仙人との距離が近付きつつある...
    仙人:僕僕の本心や如何に?
    ...が、ほんの1行のセリフだが、想いが描かれていて、次を読みたくさせられてしまうのであった...

  • 中国の古典文化の深い愛情を持つ作家・仁木英行の大ヒットシリーズの第二作。大人になっても働きも学びもせず、のんべんだらりとニートのような生活を送っている青年・王弁が、少女の姿をした仙人・僕僕と修業の旅から戻ってはや5年。薬師(くすし)として日々を送っていた王弁は、再び目の前に現れた僕僕と一緒に、中国国内を旅して回ることになる。相変わらずしゃっきっとしない王弁に呆れながらも、毒舌を交えながらも師として面倒を見る僕僕。二人の関係は「師弟」から「恋人」の関係に発展していきそうな予感。だが、師匠の本当の姿を知っている弟子と、自分の正体をどう思っているか気になる師匠は、最後の一線をなかなか越えることができない。この時点では「薄い」と表現されている彼女の胸が、年頃になったら豊満になるのか気になるところ。仙人だから、その気になれば「妙齢の美女」に化けるのはたやすいはずなのに、そうしないのはなぜ?個人的には老人というのは「擬態の一種」であり、実は絶世の美女である、という展開になることを希望しているのだが。

  • 王弁が可愛くない年になっちゃったよ・・・
    しかも薬師のようなことしてしっかり生計を立ててるし。
    でもやっぱり僕僕先生といっしょにいると1巻の可愛い王弁に戻るのかな。
    今回は恋愛メイン。

    内容(「BOOK」データベースより)
    あれから5年目の春、ついに先生が帰ってきた!生意気に可愛く達観しちゃった僕僕と、若気の至りを絶賛続行中の王弁くんが、波乱万丈な二人旅へ再出発。さっそく道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行。しかしそれは、人間の男と、すでにこの世のものでなくなった女との、悲しい恋の目撃だった―新しい旅の仲間も増えて、ますます絶好調の僕僕シリーズ第二弾。

  • 大好き僕僕先生

  • 今回は短編集だったが、全体として一つのストーリーになっている。
    難しい漢字がちょっと減ったので、もともと読みやすい文章がより読みやすくなった感じ。

  • サクッと読める中華ファンタジー2巻目。
    ほんとすっと読めて楽しいので、疲れた頭でも無問題。
    後書きにも書かれてる通り「世界一健気な空気嫁」薄妃が登場します。
     
    何気に物語の背景は結構重いのですが、
    それをするする読ませてしまう力量は大したもの。
    今巻も大変楽しめました。

  • 面白かった!

    読みやすいです。

    あと、表紙の王弁の顔がおもろい。ぽけーとしてて。

    あとね、前々からなんだけど、手玉にとられてる王弁が可哀想だったりおもろかったり(酷)。
    何千年にも生きている仙女さまには勝てないですよね。

    第一巻のほうが、やや恋人っぽいかんじが しました。

    なんというか、焦らしプレイの超上手い仙女さまw

    王弁、がんばれーーーー!!!!

  • 僕僕先生シリーズの第二弾です。 本当は何千年も生きてきた仙人なのに、仮の姿は可憐な乙女、美少女仙人の僕僕先生。主人公の王弁青年は僕僕先生の弟子である。この5年間 彼は先生と離れて薬師として修業に励んでいたのだが、とうとう先生が彼の元へ帰ってきた。王弁君は若い男性であるから、自然の摂理として見目麗しい僕僕先生に密かに恋心を抱いている。しかし、先生は出来の悪い弟子には容赦ない。旅の途中で遭遇する数々の事件や人々も勿論面白いのだが、そんな師弟のやりとりも見逃せない。 今回は妖怪の薄妃さんの恋物語が出てくるが、一途な彼女が登場して旅のお供をするところがポイントとなる。 たとえ妖怪でも恋心は、人間と変わらないところがお話をほんわかとさせます。旅はまだまだ続くようですから、この先も楽しみです。

  • 『僕僕先生』『薄妃の恋』読んだ。仙人になりたいって真剣に願った人ってどのくらいいるんだろう。悠久の時には興味がないけれど、五色の雲にのって空を自由に飛んでみたい。可愛くて楽しくて、安心して読める仙人と人間のお話。

  • ニートから立派にお医者になった王弁くん、僕僕先生とまた旅に出る話。

著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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