熱風 古着屋総兵衛影始末 第五巻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101380391

作品紹介・あらすじ

突如伊勢詣でが流行しはじめた。大黒屋小僧の丹五郎、恵三、栄吉の三人も抜け参りで店から消えた。一方、総兵衛の手に渡るはずの神君拝領の鈴が届かなかった。「栄吉が持ち出したのか?」鳶沢一族の存亡を賭けて総兵衛は作次郎、稲平を伴い東海道を西上する。集団参宮をあおる黒幕は誰なのか。狙いはどこにあるのか。やがて栄吉は神憑り…。一族最大の危機を描く驚天動地の第五巻。

感想・レビュー・書評

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  • 抜け参りという何とも長閑なイベントを徹底的に中心に置いた一作。こんな奉公人の勝手を許し、道中で食事を振る舞う江戸時代の庶民はとても気持ちが豊かだと思う。
    反対に一部の特権が与えられているとはいえ当時の最高権力者である主君に限りなく忠実で、かつ誠実に商売をしている鳶沢一族に対し、邪な野心を持つ一部の人たちの仕打ちは酷すぎる。頑張れ、鳶沢一族!

  • 伊勢神宮への抜け参りを下敷きにした作品。神憑りを題材にしており、シリーズの中では異色の作風の一冊。個人的には、これまでの流れの方が好きだったため、評価をひとつ落とした。

  • 第五弾
    突如流行した伊勢参り、背後にまたもや柳沢の謀略。
    一族の鬼っ子の策謀に翻弄されながらも

  • お伊勢さんへの抜け参りを題材にした。大黒屋の手代の栄吉が神憑りになり、敵も味方も翻弄する。2014.11.2

  • 大黒屋総兵衛もいよいよ五巻に突入。
    伊勢参りに奉公先から勝手に出掛けて
    数日して帰ってくる「抜け参り」が流行していて
    大黒屋でも同じように抜け参りに出た奉公人の小僧3人がいた。
    その小僧の中に徳川幕府と大黒屋を結ぶ大切な物を持ち出した栄吉がいて…という感じ。
    今回は江戸を大きく離れてのストーリーだから
    これがまた面白い。
    個人的に待ってた深沢美雪も登場!この2人どうにかならんのかな…とか
    いらん心配もしつつ。
    とにかく栄吉の神がかった言動と行動に唖然としたけども
    亡くなる描写が悲しかった。
    まさかまさかの展開でしたわ。

  • 面白かった、次を早く読みたい。

  • 栄吉が可哀想

  • 11歳の栄吉に振り回されっぱなしの第5巻。うんざりしてしまう。

  • 古着屋総兵衛影始末<完全版>シリーズ第5弾。突如、流行りだした"抜け参り"。そんな中、大黒屋の小僧3人も抜け参りに出るが、"影"から総兵衛に渡るはずの「鈴」を持ち出したことが判明し、急遽、後を追うことに。。。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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