- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101457123
感想・レビュー・書評
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幼児虐待、家庭内暴力、警察、児童相談所、学校などがテーマになっている小説。
たんなる小説なんですが、現実にありそうで非常に怖い。
全5巻のため、あと4冊もあるんですが、自分の気持ちを支えきれるか不安になるぐらいに重たいです。
天童荒太の小説は、以前に「永遠の仔」を読んでいたが、これも同じような感じ。
どちらも面白い、ってか、子を持つ親なら読んでみて…と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暗いニュースを見た様な気分。この手の小説は好きじゃないな。問題に立ち向かわず見て見ぬ振りで生きる自分がいるせい❓
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世紀末の雰囲気がよく出ている
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1996年第9回山本周五郎賞を受賞した「家族狩り」をベースに、新たに書き下ろした全5部の巨編小説。
ジャンルとしてはミステリーということになるのだろうが、本書ではその部分はほんの触りでしかない。どちらかというと、些細なことが引き金となり様々な形で崩壊していく家族、そこに位置する人間模様が中心に描かれている。
恋人はいるが家族を作ることに強い抵抗を感じている高校教師の巣藤、家庭が崩壊した過去を持つ刑事の馬見原、児童虐待に携わる児童相談センターの氷崎、主にこの3人の視点から物語が語られ、ある事件を契機に3人の運命が交錯したところで本書は終わる。
この後の展開がどうなるのか、気になるところである。 -
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記録
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十年以上前に挫折した本に、再チャレンジ。
恐ろしいストーリーだが、この先の展開が楽しみ。 -
ちょっとだけおっかない作品ですが、
面白かったです -
【いちぶん】
子どもが家族にあんなことするはずがない。ばかな、あってたまるもんか。家族はそんなことはしないんだ。家族なら絶対にない。馬見原は、祈るように、みずからに言い聞かせつづけた。
(p.279)