- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101458212
感想・レビュー・書評
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読んでいて気がついたのだが、高橋由佳利『トルコで私も考えた』に出て来るアルパッサン・ハッサン兄弟って、澁澤幸子の本に出てくるアルパッサン・ハッサン兄弟と同じ人たちなんだね、たぶん。最初は、ハッサンとかアルパッサンってトルコじゃメジャーな名前だしなあ、と思ってたのだが、長男がマイク、次男がアルパッサン、三男がハッサンで、絨毯屋を始め、ホテルも建てて、日本人旅行客のお世話をしているとなると、これはもう同じ人たちとしか思えないじゃん。なるほどー。アルパッサンは1981年に、澁澤幸子が初めてトルコに行ったときに偶然出会い、日本語を習うことにするのだが、それが今、トルコを訪れる他の日本人にも恩恵となっているらしい。地震は大丈夫だったろうか。蛇足ですが澁澤幸子は故澁澤龍彦の妹。トルコを一人でずんずん歩いているところを見ると、ずいぶん行動の人のようだ。澁澤龍彦のようにプラグマチックなことは全然ダメな人の妹をやっていると、必然でこうなるのかしら。
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再読。
澁澤龍彦氏の妹である著者の、イスタンブールを中心としたトルコ紀行記。
最初の旅が1981年、当時は日本人旅行者、それも女性一人旅は珍しかったのか人気ぶりがすごい。ご本人の人懐こさか引き寄せ力(?)故か、「親切」にしても現地の人々の行動は中々に濃い。
時に危機一髪、という事もあるが基本は良い人に出会うエピソードが多く、トラブルまみれイライラ旅行記よりは明るく楽しく読みやすい。
情勢も変わり今は変わった部分も多かろうが、当時のトルコ国内の生活、人々の意識等も見えて古い本なりに楽しみや発見もある。しかし当時のレートを見ると信じられないような切ないような気分にもなる…
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渡航前に。優れた紀行文
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再読。
紀行文でいちばん好きな作家。 -
うまいしおもしろかったけどこれ普通の人が真似しちゃダメなやつだ。
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トルコを旅行者の目で観察しつづける。
あくまでも、旅行者という立ち場をぬけない。
1981年から、トルコを訪問した。
その頃、日本人がトルコを訪問することがめずらしく
まして、女性が一人旅することもめずらしかった。
そんな著者を、トルコの人たちが、やさしく迎えてくれる。
トルコ人のホスピタリティの良さをくり返し、
書かれている。
トルコ人の生活の中にはいながらも、その中に
入り込まない、そして 踏み込まない著者がいる。
イスタンブールのアジアとヨーロッパの融合。
ギリシャとトルコの関係。
トルコ人の多様性。タタール、アルメニア、ジプシー。
その多様性を 描き出そうとして 描ききれない。
歴史的なストーリーを持ち出して、わずかな接点を見出す。
たぶん、この人は 想像力が欠如しているのかもしれない。
観察力の貧弱さが、ゆるやかに感じさせている。 -
30年近く前に女性がトルコを1人旅した話。
トルコ行く前に読めて良かった。
自身もバスで周遊する予定なのだが予定通りに周遊できるのだろーか…
まー何かしら起こるのも旅の味わいやねんけどね(^^) -
どれだけ自分がトルコで特別扱いされたについての詳細を記したノンフィクション。ちょっと大げさかな。
歴史に関しての記述が長いので、歴史好きの人には面白いのかも。 -
イスタンブール。旅行にいくときはこのくらいその土地に知識を持っていたい。アジアとヨーロッパの交差点。この本にもでていた三大陸周遊記をつぎに読まなくては。