- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101461250
感想・レビュー・書評
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しゃばけシリーズ。若旦那が湯治に。いつもの兄や二人とも離れる中、トラブルに巻き込まれて。
体が弱くちょっと出歩くだけでも寝込む若旦那が、今回は寝込む間も無く、騒動に巻き込まれていく。普段の緩やかだけど、ちょっと感慨深い感じとも違い、終始話が展開していく感じで、アクションもありと長編っぽい仕上がりになっている。
それぞれ登場人物が過去と向き合ったり、抱えている問題に向き合う中、若旦那が自身について考えるシーンも多く、自分と向き合うということを問われているような気にもなった。
実は深刻でも気楽な雰囲気を醸し出すシリーズの中で、シリアス目が多い話だが、若旦那の心情が伝わるところが特色かと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「しゃばけ」シリーズ第5弾は初の長編。
まめに死にかけている若だんながなんと!湯治に出かける。
出かける前から不穏な空気が漂っているけど
出かけた途端、頼みの綱の手代2人がいなくなり……
いろんな人や妖が登場し、いろんなことが起こる。
そのいろんなことが徐々に繋がっていき、無事に
解決されて、所々でまたまた寝込んだりしている若だんなもようやく湯治ができそうなところで終わります。
新しく登場したお侍の勝之進と孫右衛門、雲助の新龍、山神の娘のお比女ちゃんたちもそれぞれに訳ありで、
個性豊かで魅力的でした。
今月、第19巻が発売されたようで
まだまだ先は長いです。
………私もどれだけ不味いのかという薬は要らないけど、イケメンで頼りがいのある仁吉に世話されてみたい(笑)
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しゃばけシリーズ第5弾
今回は短編集ではなく長編で描かれています。
病弱な若だんなに母が提案した「湯治に行ったら」と言う言葉。
若だんな、生まれて初めて旅に出る!
行き先は箱根!
2人の手代を従えて、と3匹の鳴家を袖に入れ、いざ出発!
したものの、次々と巻き込まれる災難にへとへと。
手代たちもどこかへ消えてしまう。
旅の行方はどうなる。 無事に帰れるのか。
それより何より、無事に温泉に辿り着けるのか。
「相手のあることは、何事も注文通りにはいかないから」 -
若だんなが初めての旅にでる。
私も大好きな箱根、箱根に湯治。
一冊丸っと1つのストーリー、
江戸時代の箱根ってどんなだったんだろう。
一気に読みました。 -
一 江戸通町
二 塔ノ沢
三 芦ノ湖
四 東光庵薬師堂
五 箱根神社
六 地獄谷
今回は長編。
あの若だんなが旅に出る!?さて、どうなるか?
今回もかわいい妖達が大活躍! -
第二弾以降の短編集とは違って1冊で1つのお話になっていました。なのでそれなりに面白く星4つ。妖の生き生きとしたところや可愛らしいところがうまく引き出された旅編になっていたと思います。
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「しゃばけ・若だんな」シリーズの第5弾。安定の面白さに加え、初の長編ということでじっくり楽しめる。純粋に歴史小説的なものとしても面白いのだが、人間の恐ろしさ・暗い部分も描かれていて心を動かされる。主人公である若だんなの中立的・冷静な視点が妙に馴染みやすく、自分の目を通して体験しているかのような読み心地。
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安定して面白いシリーズ。今回も面白かったー!
解説で西條奈加が色々書いてあったのも面白かった!この人の本、雰囲気とっても似てる気がするから、仲良いのかなー?とか思ったり。毎回解説読んで思うんだけど、なーるほどそんな見方もあるんだなーと、結構解説もしっかり読み込んでます。笑笑
解説の書き方面白いと。その人の本も読みたくなったりするんだよなぁ。ただ、やたら解説中の解説。みたいな人も結構な数いて、いやいや単純に面白いか面白くないかでいいでしょーよ。と、思わなくもないけど、解説しなきゃならんからこんな小難しいこと言ってんのかなーとかも思う。
結構、思っても見なかったひとが解説書いたりしてると、え!このひとってこんなの読むんだ!いや、頼まれたのかもだけど?っていう楽しみ方とか、書き方で、なんか仲よさそうだなーとかもある。笑笑
本読んだあとの付録のような解説。私結構大好きです。 -
しゃばけシリーズの本作は、珍しい長編でした。長崎屋の病弱な若旦那が湯治で箱根を訪れることがきっかけで起こる珍道中という感じでしたが、道中、山神やその娘のお比女、そのとりまきの天狗との遭遇で、若旦那が数々の災難に遭遇することになりますが、最後は良い感じでハッピーエンドとなり、ほっこりさせられる展開が良かったと思います!
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いい意味でいつも通りの安心展開。神様の悩みも人の世で起こるよもやまの悩み事も一緒。ハートフルな「君にもできるよ、自信を持って!」というメッセージに救われる人は多いだろう。 90
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しゃばけシリーズ5作目。若だんなが兄と2人(?)の手代と3匹(?)の鳴家と共に箱根へ湯治に行く話。人生初旅行なのに計画通りにいかず、はぐれて攫われて天狗に襲撃される。ひたすら事件に巻き込まれていく。
相変わらず時代物初心者に優しい書き方のため正直読みやすい。ただ、せっかく小説なのだから必要以上に登場人物の気持ちまで細かく描く必要はないのでは、とやりすぎに感じる部分も。あらためて低年齢・小説初心者対象の作品だと意識させられた。
兄・松之助がキャラクターとして気に入っているので今作はたくさん登場して嬉しい。今後も期待。 -
若だんなが箱根!旅!大丈夫なの!?ってかんじだけど、相変わらずの若だんなの精神の強さがでていたなあとおもう。おっきな朝顔見てみたい。
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今回は何と、あの病弱な若だんなが箱根での湯治という人生初の旅行に出掛ける長篇作品。
ここまでの舞台を用意したからには、内容も完 全に番外編でした。
前にも書きましたが、佐助と仁吉は妖としての格からすれば無敵の存在であってもおかしくないのに、ほどほどにしか活躍させない塩梅が物語を面白くしています。
西條奈加さんが解説に江戸言葉と現代語の使い分けが絶妙と書いているように、いろんなところで畠中さんのバランス感覚が発揮されてこんなに面白い作品になっているのだと思います。
余談ですが、変化朝顔は今でも東京の下町では栽培されており、近所の商店街では毎年見ることができます。
変化朝顔の存在を知らないと気付かずに通り過ぎてしまう地味なものですが、こんな風情がいつまでも受け継がれて欲しいものです。 -
20200801〜0803 しゃばけシリーズ第5段は初の長編。鳴家たちが何気に大活躍。自分の不甲斐なさに悩み、怯え、守り達の優しさにもつらくなり、、若旦那とお比女の憂いと苦しみは、なんか読んでいる私にも刺さってくる。でも、勇気を出して進むしかないのよね、頑張れ!
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初めての旅で最初から兄や二人ともが若だんなからは慣れてしまったのにはびっくり。松之助が相変わらず一生懸命なのにホッとしたりちょっと悲しかったり。今回は比女ちゃんを通して自分の存在意義をさらに考える形になっていて、私もいろいろと考えさせられることになりました。若だんなの冴えは相変わらずで、妖は家鳴三匹と付喪神だけが活躍しますが一生懸命で可愛かったです。新龍が印象的でしたがもう出てこないのかな。今回は勝之進だけはどうしても好きになれませんでしたが、このシリーズは後味が良く安心して読めるのが嬉しいです。
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久々長編…と言う事だったけど、少し雑に感じてしまった。場面転換について行けずに『ん?』ってなってるうちに話が何やら進んでしまった感じがやや多かった気がする。
あと、いつもの短編と比べて仁吉と佐助の関係性がちょっとまた違う印象が…
短編の方がしゃばけは好きなのかもしれない。 -
シリーズ第5弾。
江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
病弱な主人公一太郎が、今回初めて江戸を出て旅に出ます。
その旅道中での珍事件を妖怪たちと一緒に解決していく。 -
虚弱な若だんなが、ついに江戸から出る!
波瀾まみれで始まって、毎度、どうなることやらと心配しつつ、とても楽しく読みました