鬼哭の剣―日向景一郎シリーズ〈4〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101464138

作品紹介・あらすじ

兄を敬い、そして恐れながら、日々を生きる森之助。彼は薬種問屋の使いとして糸魚川を訪れた。だが、のちに到着した兄とともに、壮絶な血戦に身を投じることに。剣士たちの前に立ちはだかるのは闇に潜む柳生流であった。日向景一郎の来国行は今日も冴えわたり、日向森之助の愛刀一文字則房は闘いごとに鬼気を増す。滅びゆく必殺剣を伝える男たちの運命を描く、シリーズ第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 剣豪シリーズ第4弾。斬って斬って斬りまくる!

  • 2015/08/10読み始め
    2015/08/13読了

  • 日向景一郎シリーズ第四作。森之助が感じる景一郎との差、景一郎が感じる森之助の成長。来るべき対峙。後半の立合の連続は、比喩でなく手汗握る。剣豪小説の理想。次作が待ちきれない。

  • 森之助の成長と景一郎の怪物性がわかる本。15ながらに兄に怯え、兄の影を追わんとする森之助の成長にスポットが当てられている。

  • 強い男が、もっと強い男と戦う。
    そこにあるはずのインフレがない。
    レベルアップしている実感と、命をかける緊迫感がある。
    映像化できない映像がある。

  • 今回は景一郎さんの弟、森之助が主人公。15歳の、今で言えば少年が男として成長していく姿に飲み込まれます。臆病だった景一郎青年と、何一つ恐れない森之助の、どっちが強いんだろうなあ。日向兄弟の抱える宿命が現実味を帯びてきて、続きが読みたいような読みたくないような…読みたいです。

  • 柳生流との戦い。十五才になった森之助の成長が中心の物語。
    今はまだまだ景一郎には及ばないけど、次作では遂に対決か・・・

  • 森之助が女を知った・・・!(笑

    これはもう、景一郎ではなく、森之助の視点です。
    父を殺した兄を殺す宿命を負っている森之助。
    しかしながら、兄、景一郎はどこまでも強く、自分が剣を習えば習うほど、兄の強さが解かり――
    森之助は、本当に自分の宿命を果たせるのか・・・

    まだこの巻では、森之助が成長するところ。
    剣を怖がり、震えていた景一郎は死が避けて通るようになってしまったけれど、森之助は剣を恐れず、真正面に見る。
    だからか、紙一重で命を拾い強くなる――
    対照的ながら、確実に兄を追う森之助。
    どうなる?!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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