未来探偵アドのネジれた事件簿: タイムパラドクスイリ (新潮文庫nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800134

感想・レビュー・書評

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  • 3章くらいまで子供向けを買ってしまった失敗だと思った。これで解決したの?ともやもや。が読み終えると最後の伏線回収にすっきりした。なるほど、前フリだった訳ね。因果なんとかとかの説明が長くてくどいので途中からはすっ飛ばしたけど特に問題無かったと思う。益井も理解できていないわけだし、むしろわざとわかりにくく書いているのでは?と都合よく解釈。タイムパラドクスも運命決定論も大好物なのでたのしく読めた。

  • ミステリーですが、タイムトラベルやタイムパラドックスを扱っている点ではSFとも言えます。事件の捜査や解決に時間移動を用いる、言ってみれば反則のそうなミステリーですが、それでもミステリーとして成立させているあたりは、よく考えられた作品だと思います。特に終盤の事件の2重3重に時間移動がある話だと、なかなかややこしくてよく考えないとこんがらがります。
    タイムパラドックスについての割り切りについては、賛否両論ありそうですね。

  • タイムパラドックス?それがどうかした?とでも言わんばかりの時間移動のオンパレードのもと炸裂する最終話のインパクトがすごい。「23世紀になっても探偵小説はまだ伏線がどうのとかいってるのか……」「うっ」みたいなやりとりにも大いに笑った。

著者プロフィール

1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)でデビュー。〈名探偵三途川理〉シリーズは他に『スノーホワイト』『踊る人形』(以上、講談社文庫)、『ワスレロモノ』『トランプソルジャーズ』(講談社タイガ)。近著に『そのナイフでは殺せない』(光文社)。

「2020年 『死者と言葉を交わすなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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