R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTII (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801209

作品紹介・あらすじ

巨大外資企業の闇を暴く人身売買組織を殲滅せよ新首都郊外の難民地区で、若い女性の行方不明事件が多発している。総理直轄の特殊捜査班「R.E.D.」は、困窮した少女たちを餌食にする暴力団と巨大外資企業、さらには児童福祉行政が一体となった国際人身売買ネットワークの影を捉えた。巨悪の策謀を根刮ぎ殲滅すべく潜入捜査・一斉検挙を試みるが……。元警察キ ャリアのみが描ける圧倒的リアル。警察捜査サスペンス、緊迫の第二幕。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾。
    厄災に見舞われた後の新首都・中京都を舞台にした近未来警察小説。
    設定も登場人物もかなり無理があって、突っ込みどころ満載なのだけれど、意外にもシリーズ第2弾では登場人物に愛着が湧いていたことにびっくり!
    「R.E.D」の本来のメンバーは6人。前作では均等に描かれていたが、今作では時絵と舞春のどちらかと言うと戦闘派の2人がメインで活躍しており、他のメンバーの登場シーンが少ないのが、少し残念。
    今作では官僚が絡んでいる国を挙げての少女買春がテーマになっており、最終的なボスとの対決はお預け…と言うことは、必然的に第3弾があるのだろう。
    現実的ではないけれど、これはこれで意外にハマるシリーズになってしまったことに、本人が一番びっくり…

  • 前回のでやっとメンバーや設定が把握できたので、一気読み。ただ少女の人身売買組織摘発の話は結構描写もエグくて重かったなぁ…。そういう意味で「オニキス」の方が個人的には好み。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》71 B-

  • RED actⅡ
    210227読了
    今年14冊目今月6冊目

    #読了
    #RED2
    #古野まほろ

    シリーズ2作目。設定忘れてた。

    キャラが立ってるので、「防二」メンバーが登場した後は一気読み。

    人身売買組織を叩く。
    不愉快な描写も多いが、主要人物が怒ってくれるから救いがある。

    表紙は「武芸者」の子。
    この人外設定、うまく収まるんだろうか。

    まほろ節は絶好調ですね!

  • シリーズ2作。異能集団の総理特族部隊がやくざ、政権幹部、国際組織を滅多切り!痛快なのだが、テーマが、少女の人身売買というのがひっかかる。描写もえぐい。人権侵害を前提とした大義は成り立たない!そこを抜きにすればあっという間の読了、おもしろいんだけど。

  • シリーズ2作。異能集団の総理特族部隊がやくざ、政権幹部、国際組織を滅多切り!痛快なのだが、テーマが、少女の人身売買というのがひっかかる。描写もえぐい。人権侵害を前提とした大義は成り立たない!そこを抜きにすればあっという間の読了、おもしろいんだけど。

  • シリーズ第2作。今回は少女人身売買を叩く。
    とは言うものの、前作と比べると戦闘シーンは少なめで、潜入捜査や追いつめていく感じが前面に出てきている感じがする。
    今回は新たな巨悪と巨大な国際組織との戦いの始まりといえる物語。今回だけで終わりではなく、次の巻にも続くようだ。次巻はフランス編か?
    日本の警察庁というタガが外れた時の活躍がどうなるか、楽しみ。

  • ー どうして逃げなかったの、どうして救いを求めなかったの。警察官をやっていると、どうしても被害者に、そう訊きたくなる瞬間がある。

    (けれど、ヒトがヒトを奴隷にするというのは…そんな解りやすいものでもなければ、そんななまやさしいものでもない)

    その学習と依存と恐怖のメカニズムは、人類が約一世紀を掛けてもまだ、アウシュヴィッツから学び尽くせていないものだ。ヒトが抵抗の気概を、だから性根と覚悟を奪われてしまうのは、直接的な暴力によるところも大きいが、それよりも何よりも、誇りの否定によるところ大である。

    (誇りの否定とは、すなわち恥辱の日常化)
    そして、それはどんどん内在化する。 ー

    人身売買をテーマにしているので、人を選ぶ作品。
    古野まほろ節は止まらない。
    そして、混乱した社会秩序の治安再建のためのシステム構築に必要不可欠な必要悪の構想。続編はそれに挑む感じなので楽しみだ。

  • ここからがシリーズ本番という感じか。

    テーマが国際的な少女買春、ということで少々エグい。

    「お前のようなババアがいるか」などなど、元ネタがわからない人にはわからないであろうネタがちょいちょい仕込まれているところは、好みが分かれるかもしれない。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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