さよならの言い方なんて知らない。2 (新潮文庫 こ 60-12 nex)
- 新潮社 (2019年9月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801674
作品紹介・あらすじ
そして、戦争が始まる。八月を繰り返す、この街で。架見崎。誰も知らない街。高校二年生の香屋歩と幼馴染の秋穂栞が訪れたその場所には、戦争があった。人と人が対立し、殺し合い、奪い合う。そんな世界で、二人はかつての親友トーマと再会する。架見崎で二年余りを過ごした彼女は、最大の領土を誇るチームの「伝説」となっていた……。食い違う現実。開かれる戦端。謎の核心「ゼロ番目のイドラ」。死と涙と隣り合わせの青春劇、第2弾。
感想・レビュー・書評
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『さよならの言い方なんて知らない。2』の概要と感想になります。
ネタバレの境界線が未だに分からない本シリーズですが、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズ並みに飽きることなく読み終えました。
本作はアクション映画の撮影現場に居合わせたかの如く、一つ一つの描写がイメージしやすく、そして何より鳥肌が立つような知略に興奮しました。早く次回作を読み進めたくなります。
簡単な概要です。
※前作未読の方はご注意下さい。
とんでもなく臆病な香屋歩(かや あゆむ)は前作で同級生のトーマと再会を果たし、トーマが架美崎という戦場の半分の領土を占める「平穏な国」に所属していることを知る。そして「平穏な国」と同等の権力を誇示する他の勢力との戦いを前に、香屋歩の生存のための知略が前作を超えて披露される。誰も死なない平和を求めて…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
架空の世界におけるルール設定と、そのルールを活用した駆け引きの構想は常に自分の想像を上回っています。
これだけの展開を最新から想定してシリーズを書き始めたとしたら驚異的な才能だと思う。 -
続きが気になる!!
戦いの話なので人が死ぬのがつらいです。
皆が元々いた世界についての話が少し掘り下げられていて、なるほどなぁと思いました。
シリーズ1作目で理解したつもりでしたが、やはり設定が難しい。物は基本的にループで元の位置に戻るが、能力が関係した物は戻らない、ってことですよね。
リリィの二つの能力も明らかになりましたが、二つ目の能力がよくわかりませんでした。能力自体は簡単なのですが、時間との関係がイマイチわからず。ここではあまり言えませんが、12時間で気付いたら8/1にループしているとは…?
今回から登場した月生、かっこいいです。
余裕があって謎が多い人物最高。
彼が電車を待つ理由が明らかになる瞬間を楽しみにしています。 -
死ぬことが安らかだって?ふざけるな。勇敢に戦うことを、まるでいいことみたいに語るな。考えてみろよ。今日、戦場で死んだ全員を想像しろよ。いったいどこに救いがある?ふざけるな。全員が生き物としてまともなら、こんなこと起こらないんだ
自己犠牲を絶対に許さない、どこまでも生きるのに愚直で、臆病で、だからこそ震えながらも世界に抗う香屋が好き -
一巻を読み終わってから初めてシリーズものと気付き、続きが気になり過ぎたので読みました。今回の主人公は白猫と黒猫ですね。
そして今回初登場の月生さんの今後が気になりますね。是非香屋の味方になって欲しい。 -
表面的な交戦はもちろん、裏での根回しややりとりまでワクワクする
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世界が大きく変わり始める日。
誰にも知られない自分は安全な場所で、世界を支配している事は天才的だな。
これだけ多くの戦いが多数起きている中で、表裏で活躍する二人の存在は大きいだろう。 -
続編を心待ちにして、発売日に買いに行きましたが、近くの書店にはなく、取り寄せた記憶があります。前作からどんな展開になっていくのかと心待ちにしていました。読み進めていく中で、登場人物と私自身が一緒に成長していくような錯覚を覚えました。本当に好きだなぁと思った作品です。