- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801735
作品紹介・あらすじ
江戸の「シャーロック」半七親分から逃れる術なし。彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった──。雪達磨の中から発見された死体。通行人を無差別に殺し続ける“槍突き”。江戸の難事件に立ち向かうは、神田三河町に居を構える岡っ引・半七。殺人、怪異、怪談。彼の推理はすべての不可思議に真実の光を当てる。今なお古びない捕物帳の嚆矢にして、和製探偵小説の幕開け。全六十九編の中から宮部みゆきが選んだ傑作集。
感想・レビュー・書評
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事件の中身も動機もお縄になった犯人たちの末路も陰惨ながら、語り口や半七親分のさっぱりとした気質や描かれる江戸の風俗の洒落た感じから、古さに新鮮さが乗っかり小気味良い読書体験ができた。
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収録作:雪達磨、お文の魂、山祝いの夜、筆屋の娘、勘平の死、槍突き、少年少女の死、津の国屋
の8篇。
出版予定が出たときになぜこのレーベルから半七の、しかも撰集が?と疑問に思ってましたが、若い世代へ半七捕物帳の存在を知ってもらう事を目的とした一冊なんですね。なるほど。
綺堂は怪談モノが得意なのでそのテイストも持った作品を多くセレクトしてるのが嬉しいですね(サブタイトルに怪異譚と入ってますし)。 -
「雪達磨」「お文の魂」「山祝いの夜」「筆屋の娘」
「勘平の死」「槍突き」「少年少女の死」「津の国屋」の
八篇。
時代ものを書くときは、仕事の前に必ず『半七』を読むといった宮部みゆきの編である。
文政6年(1823年)生まれの江戸の岡っ引き半七。
明治時代の新聞記者の「わたし」が半七老人に話聞きだすという構成。 -
(2022-04-21)(2022-05-12)
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はじめての岡本綺堂。しかも新潮nex(!?)。
ずっと読まねばと思っていたが、宮部みゆき氏編というのがよいきっかけになった。
それだけに、90年近くも前の作品とは思えないほどすんなりと楽しみながら読めた。
さすが捕物帖の先駆け。 -
初読み。
シリーズ化してるものを宮部みゆきがセレクトしたものらしい。
江戸のシャーロックというには、微妙な気がする。
短編だし読みやすいんだけどそのせいか半七が唐突に事件を解決してしまう感じで、肩透かしな気もする。
江戸のシャーロックという触れ込みがなければ普通に楽しめたかな。 -
3.5