君と漕ぐ5 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802602

作品紹介・あらすじ

夢って、叶うんだ。君がそう教えてくれた。日本代表選手となり注目を集める天才カヌー少女・恵梨香。だが大会で思いがけない事態に見舞われる。親友の舞奈は彼女を見守るが。一方、三年生になった希衣は自らの進路に悩んでいた。大学でも夢を追い続けるべきだろうか、それとも。そして迎えたインターハイ。今度こそ全国制覇の悲願は叶うのか――。感動のエピローグに熱い涙が溢れ出す、水しぶき眩しい青春小説、ついに完結。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終巻!
    未来へ向かう青春の1頁
    トラブルにより恵梨香ちゃんはシングルを棄権することに
    そしてダブルとフォアは出場したものの、体調不良により結果は今ひとつ
    そのことに落ち込む恵梨香ちゃん、人らしい感情が1巻に比べてすごく増えて、成長したなー!って感慨深くなる
    希衣先輩との先輩後輩関係も本当に成長した
    困難に立ちはだかっても、ちゃんと2人で完結してまた前を見据える
    2人の1位は2人だけのもので、そしてフォアの結果も4人だけのものだ

    カヌーを愛するそれぞれの女の子たち
    みんな自分の道を歩んで未来に向かって頑張ってるのが本当にカッコイイ
    その夢が、大きな舞台へとみんなを繋いでいく
    ちょっと駆け足な最後な感じはしたけれど、それでも綺麗な終わり方だったなと思う
    舞奈ちゃんたちの3年生編も見たかったけど、そこまですると物語に終わりがないような気がするから、このまとめ方が1番良いのだろうなって

    カヌーを続けること、辞めることの決断はそれぞれ
    その中でも、大会中の今この時だけは前に進むんだ!って強さが溢れてる
    そして未来、夢の前に立つ彼らの姿に読みながら声援を送り心踊らせる物語だった

  • 思いがけない事態に見舞われながらも、心をひとつに目標に挑んでいくカヌー部員達の姿に胸が熱くなった。3年生は引退してそれぞれの道へ、舞奈達は次の代の中心としてさらに上を目指す。皆の未来に希望を持てる良いラストだった。これからのオリンピックはカヌーも見てみようと思う。

  • 読書記録 2023.7

    #君と漕ぐ 5巻
    #武田綾乃

    それぞれの思いが詰まったインターハイ。
    ライバルたちも各々の事情を抱えながら、集大成のレースに臨む。行く道は違っても、一緒に何かに打ち込んだ友情は永遠だと、表紙のイラストが物語っているよ。

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読了

  • カヌーに掛ける少女達の方向性が色々交錯し、カヌーで上を目指す人、カヌーから離れ別の進路へ向かう人など思い思いの進路へと進み、それがとても青春でした。

    インターハイのシーンは胸熱で、ついにオリンピックへの夢が叶った人もいて、本当に爽快なラストでした。

    カヌーってあまり興味はなかったんですが、カヌーに掛ける少女達のキラキラした様子がとても楽しいシリーズでした。

  • 君と漕ぐは、読みやすい小説なのでするすると読んでしまう。君と同じあきらめない人だったから組んだのではというフレーズにぐっときた

  • シリーズ最終巻です。
    私事ですが、先日、カヌー体験ができるというイベントがあったので、人生初カヌーをしてきました。
    競技用カヌーではなかったので、本作の表紙のイラストのような幅の細いカヌーではなかったのですが、それでもまっすぐ進むのが難しく、どうしても利き手側の力が強くなって反対側に曲がってしまうのでした。

    さて、本作のシリーズを通じて、カヌー部の青春を登場人物と一緒に過ごさせていただきました。
    インターハイの戦いは、読んでいるこちらも、胸に熱いものが込み上げてきました。
    感動をありがとうございました。

  • 2023/07/28 読了。

    図書館から。

    完結巻!
    ながとろカヌー部の4人のそれぞれの視点から、
    成長と関係性を感じ取れる物語でした。

    皆がいて頑張れたっていうとこがいいですね。
    希衣と千帆の目標は違えども、同じ夢をもって叶えて、
    先に進むこと。行先は違くてもお互いに支え合う関係が続いたことがよかった。

  • 関東大会に挑むながとろ高校カヌー部のメンバーたちだったが、思わぬ事態が起きてしまう

    日本代表とカヌー部の両方で活動する恵梨香
    カヌーを続けるか進路に悩む希衣と千帆

    それぞれの思いを秘めて迎えたインターハイで、全国制覇の悲願はかなうのか……

    〈君と、君達と、一緒に漕ぎたい!〉

    『響け! ユーフォニアム』につづく武田綾乃の“熱く切ない”青春部活小説シリーズ第5弾は完結編、2023年3月刊

    希衣と舞奈の視点で交互に語られて、いよいよクライマックスへ

    〈どれだけ辛くとも、どれだけ苦しくとも、最後の最後まで君と漕ぎ抜く。〉

    ユニークキャラの新入部員をくわえて5人になったながとろ高校カヌー部の未来は明るい

  • 完結巻。
    ようやく読めました。前巻からだいぶ空いてしまったけど、すぐに物語に入れた。
    心の奥底でずっと火種を絶やさず、絶対にあきらめない、そんな希衣先輩が好きだ。
    第5章あたりからずっとウルウル。
    「一位ですよ!」という恵梨香の叫びに、胸が熱くなった。
    ほんとに楽しい熱くなれる物語でした。
    エピローグのラスト、観客席で応援する舞奈の姿をはっきりと思い浮かべることができる。
    ああ、舞奈部長の活躍も見てみたいな。スピンオフ希望。
    それとこっそり言っておこう。「アニメ化しないのかなあ。。。」

  • ついに最終巻。話の主軸を天才少女・恵梨香より、選手としての葛藤と進路に悩む希衣にスライドしたことで、うまく物語を着地させられた感がある。「響け! ユーフォニアム」の方がひと段落したら、こちらもアニメ化になりませんかね…?

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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