- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102033012
感想・レビュー・書評
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人生とは、幸福とは何かについて。学生時代のおすすめ本だったが気がするが、やっと読んだ。学生時代にはわからなかっただろう価値観かなあ。「他人の生涯に起こった痛快な出来事を羨む人は、そのことの重要性を認め得る才能を持っていると認識すべき」「主観と客観の両面で考えること。景色が美しくてもレンズが曇っていれば劣悪なものとなるし、その逆も然り」「ことさらに民族や文化を主張することは、個人の特性に欠けることを表しているようなものだ」
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格言の引用を多用し、皮肉を交えて処世術を考察する本。
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休日の読書として、古典をとりあげた。
ショーペンハウエル『幸福について』。まあ、人並みに幸福だとは思うが、小人物などで、つならないことに気をやむ傾向にあり。
この本を読んで気に入った言葉。
(1)青年期の立場からみると、人生は無限に長い未来である。老年期の立場からは、極めて短かった過去である。(p334)
(2)不合理なことが民衆の間に、あるいは社会において語られ、著書に書かれて堂々ととりあげられ、すくなくとも論難の対象とはなっていないことがあるが、およそそういう不合理に接した場合、絶望的になって結局いつまでもこのままなのだろうと考えるのはよくない。そうではなく、問題はあとになってぼつぼつ再検討をうけ、正体を明らかにされ、熟考を加えられ、論究の的となり、大抵の場合結局正しい判断がくだされるのだから、問題のむつかしさに匹敵するだけの期間がたてば、かつて一人の明敏な頭脳が直ちに看破したところをついにはほとんどすべての人が理解するようになるのだということを知って、それで心を慰めるがよい。(p272)
(3)「幸福に生きる」ということは、「あまり不幸でなく」すなわち我慢のなる程度に生きるという意味に解すべきものであることから、幸福論の教えが始まるのでなければならない。もとより、人生は本来、楽しむべきものではなく、克服し始末をつけるべきものなのである。(p184)
いずれも奥が深い。なまじっかのやすっぽい幸福論とは違い、厳しいが、人生、その厳しさを克服し続けることが幸福だということで納得した。 -
内容がぎっしり。読み切るのに時間がかかった。
人生について、人間について。考えを改めさせるような話。
今でも読み返すと為になる。ずっと持っていたい作品。 -
青空をかばんに入れて持ち運びたいというよこしまな理由から購入。読んでみたらショーペンハウアーのいやみな感じにはまる。
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まだ全部読んでいないけど、幸せについて考えさせられる。苦痛と退屈・・・うんうん。
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痛いけれどもかつての青春のバイブル。
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こう考えておけば人生すべてが良く見える。いい意味で。