O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102072035

感想・レビュー・書評

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  • 「アラカルトの春」を読んで、うちは見つけた!って思いました。

    今まで何してたのかわからんくなるぐらい、出会うべきものはこれだったって感じました!

    短い中でも起承転結はぬかりなく、オチは幸せの言葉で飾られて。

    本を読むことが好きになって、好きな本だって作家さんだって見つかって、そんなものが存在するかはわからんけど読書に対するスタイルも決まってきてて…って思ってたけど、これが一番って思える瞬間がやっと来ました!一生かけて付き合う本を20年で見つけられたことはすごくラッキーかも。

    驚異の語彙力。でもそれは難しい言葉を並べるんじゃなくて、ありふれた言葉をあまりにも奇抜な組み合わせ、あまりにも適格な表現に使う才能です。この人にしかできない命の吹き込ませ方が存在します。言葉が最大限に生きる!

    そんで言葉が光る。その全部を掴みたいと欲張ってしまうぐらい魅力的に。

    ストーリーも大切だけど、うちにとっては言葉が冴える作品が、ほんとの意味で『本』だと感じます。だから…うちはうちにとっての根本的な本を見つけたんだよ!この本を抱き締める!

    本の感想でなく、感動体験談になりましたが反省なんてしません(・∀・)



    ありがとう。
    衝動買いもいいとこです。
    とゆうことで、うちの愛猫の名前はしばらく「ヘンリ」になります。

  • 超有名な「最後の一葉」を収録。全体的には、最後の数行で展開が一変するO.ヘンリスタイルのため、短編とはいえ大量に読むとやや飽きてくる。面白いことは面白いけど。そんななか「荒野の王子さま」は個人的に良かった。

  • 有名な「最後の一葉」、この作品のラストは悲しすぎる。オチを読んでも意味がわからないのは、あちらのシャレや文化などをしらないからなんだろうなぁ。

  • 本書最後の「都市通信」という作品がなかなか味わい深かったです。貧しい時代の、必死に生きている人間が出てきますけれども、汚らしい恰好をしていたり、街自体も汚かったりしても、そこにでてくる人間たちには好さを感じるというか、まあなんていうか、愛おしさとか共感とはちょっと違うかもしれないですが、彼らとは近しい感覚のようなものを覚えるんですよ。「心」を感じるといったらいいのかなあ。ということは、角度を変えて考えてみると、O・ヘンリがちゃんとその当時生きていた人間たちのカラーっていうものを、フィクションのなかでのキャラクター造形の作業でちゃんと扱って、その「心」ごと人物を作り上げていた作家だったということになるのではないでしょうか。ま、個人的な印象からの感想なんですけどね。


  • 大好きなOヘンリー..

    短編だからこそのラストの結末に驚かされます

  • すべてが面白いストーリーだったとは
    言えないまでも 痛快なものや笑えるものが
    3冊の中には何編もあった。

    英語を直訳した言い回しと 南北戦争にまで
    遡る古ぼけた文物やら因習やら人々の服装やら
    食べ物やらコニイ・アイランドの様子やらに
    いささか食傷気味になりつつも どうにか
    読み終えた。

    よきアメリカ人たちの
    善意に満ちたストーリーに出会いたければ
    かび臭さを我慢して この三冊を読むといい。

  • 3巻目で好きなのは、「都会の敗北」と「荒野の王子さま」かなぁ。
    なんだかんだ、ハッピーエンドが好きなんだなと我ながら思うなど。
    「都市通信」も好みだけど、切なさも混じる。

  • 今回はそんなに好きなのはなかったかな~
    たぶん、後日の似たようなのを知りすぎていたり、当時のウィットが伝わりにくかったり、ということなのかな。
    とりあえずこれで「О・ヘンリーは最後の一葉と賢者の贈り物しかしらない」から「ひととおり読んだ」に昇格したので満足。

    カバー / 前川 直
    デザイン / 新潮社装幀室

  • やっと読めたという感想が最初にあります。最後の「都市通信」があまり意味が分かりませんでした。

  • 〝煉瓦粉長屋〟と〝釣りそこねた恋人〟が対照的だがどちらも切ない。

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