クラウド・テロリスト(下) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102165676

作品紹介・あらすじ

イギリスが検挙したテロリストを訊問したアメリカは、大失態を犯す。国家の思惑を背負いながらも互いに惹かれ合うアーヴァインとサリー。アーヴァインはアスワミ ーに がるアドレス「スマートマン」を発見したものの、発信元にはたどり着けない。テロリストたちの真の狙いとは? 緊迫感が募 っていく中、サリーはある符合に気づいた……スパイ小説の巨匠が放つ迫真の電脳諜報サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • サイバー空間を舞台に繰り広げられるテロリストと米英諜報部門の戦いを描いた一冊。稀代のスパイ小説家であるフリー・マントルが現代のインテリジェンス事情を見事に描いている。アドバイザーがiいるのだと思うが、作者はよく勉強しているなと感じた

  • 物語には2人の中心的視点人物が配される。
    1人は米国で「シギミント」を担う中心的な機関であるNSAの職員で、コンピュータを駆使した様々な仕事の専門家、所謂“ハッカー”である野心的な青年、ジャック・アーヴィンである。
    もう1人は英国の諜報活動を担うMI5で、中東関連のテロ事案の分析に異能を発揮する美貌の女性職員、サリー・ハニングである。
    ジャック・アーヴィンは野心的な計画を立案する。<サイバー・シェパード>と名付けられた計画では、テロリスト集団関係者間の連絡に偽情報を送り込み、彼らが同士討ちでその力を削減させてしまうことを目論むという大胆な案だった。
    そんな大胆な計画に着手した最中、大物テロリストとされるイスマイル・アル・アスワミーが関与されていると見受けられる大規模なテロ攻撃計画が続々と発覚した。
    イスマイル・アル・アスワミーが逮捕された訳でも、死亡が確認されたでもない中、更なる攻撃が想定された。ジャック・アーヴィンの野心的な計画は頓挫してしまうやに見えたが、関連の情報分析で攻撃阻止に異能を発揮したサリー・ハニングが、米英間の協力ということで米国に乗込んで来る。
    天才的な能力を有する野心的な青年であるジャック・アーヴィンと、独立独歩で異能を発揮しながら功績を重ねて来た女性であるサリー・ハニングとの出会い、関係の進展というのが、2人が取り組む対テロ事案の進展という経糸に絡まる緯糸のように物語は展開する。そして皮肉な結末へ…
    これ以上は、未読の皆さんへの迷惑を憚るので、敢えて詳述はしない…
    それにしても『クラウド・テロリスト』という題名―これは邦題であるようだが…―は示唆的だ。一枚岩の大組織というようなテロ集団が暗躍するのでもなく、世界中の様々な規模の集団がネットワークのようなモノを形成しながら各々に独立的に、場合によって連携協力して行動を起こすというような、複雑な現代の状況を示唆するような表現だと感じた。

  • 詳細は、「あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート」をご覧ください。
     → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1593.html

    フリーマントルの最新作は、今一番気になるテロリストのこと。
    進化するテロリストには、最新のITテクノロジーを駆使して対抗する。
    読んでもさっぱりわからないのは、フリーマントル特有のストーリー展開だからか。
    上下巻の最後の最後になっても、悪化した状況がすっきりする見通しはないようだ。
    現実世界も複雑混迷なんだから、まぁ仕方がない。

    2018/03/05  予約 3/7 借りる。3/8 読み始める。5/8 読み終わる。

  • まったく入り込んでいけず残念。題材的には好きなのになぁ。なんだろ訳者のテンポかなぁ。

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