- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102181324
作品紹介・あらすじ
FBIと在米ドイツ領事館のゲシュタポの差し金で、身元不明の死体の捜査を阻まれたサム。危険な活動に携わってきた妻や、脱走した兄に悩まされながら、彼はなおも単身、真相を突き止めるべく賭けに出る。折しも合衆国はドイツとの平和通商条約締結に合意。両国首脳はほかならぬポーツマスで会談に臨む。警備に際してFBIとの連絡役を命じられたサムが思い知る戦慄の真実とは。
感想・レビュー・書評
-
うーん。
やっぱり下巻を読んでも、釈然としない。って言うか、スッキリしないと言う方が、正しいかな?
結局のところ、物語の発端となった殺人事件は解決したわけですが、そこに至るまでの推理が、なんとも微妙。専制国家としてのアメリカの描写は真に迫るものがあり、そんな風にならずに済んでよかったわけですが、史実としては「もしかしたら」この小説の様な話になりかねない出来事は有ったわけで、もしかしたら、今までの世は平和で幸せだったのは、髪の毛一本の差だったのかも。
そして現在。いまのアメリカの指導者はなぁ・・・。自ら国家を分断しようとして、どうするつもりなんだ?国の中が分断されるのは、アメリカに限った事では無いけどね・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まぁ、コメントの価値がないね。。作者は何を書きたかったんだろうか、最後までわからなかった。久しぶりに買ってしまった駄作
-
1943~53年。ルーズヴェルトが暗殺され、ヒューイ・ロングが大統領で、大恐慌から立ち直れなかったという設定のアメリカが舞台の話。
アメリカ大統領がナチスと手を組んでいたりするのはおもしろい。
最後のどんでん返しは予想できなかったが、どんでん返しすぎて、それまでの内容が覆されてしまうほどで、やりすぎなのではないかと思った。 -
アメリカとナチのifモノ。
こういう世界状況になっていた可能性もないわけではないので、世界観としてはぶっ飛びすぎてはいません。むしろ緻密に設定/描写されています。
緻密すぎて暗さが全面に出ていますが・・・それもラストへの布石と思えば。 -
ナチスとアメリカが同盟を結ぶ
ぱねェ展開に度肝を抜かれる! -
冒頭に登場した変死体は早々に脇へどけられ、否応なしに組織の暗部へと巻き込まれていく主人公の苦悩の物語が延々と続く。専制国家の悲惨な現状、粛清される国民たち、盟約へと突っ走る上層部──どこまでいっても苦悩でしかない。普通なら早い段階で萎えてしまいそうなストーリーだが、徐々にペースアップして読めたのは、リーダビリティの高さ所以かな。
主人公のサムは警官だが、特異な時代設定の中ではハードボイルド色が濃く映る。共感できないし、彼の言動にもイラついた。周りの人間も嫌悪感しか感じないキャラばかり。よくこれだけ不快な人物と世界を作り上げたものと感心はするが、あまり楽しいものではない。
終盤のツイストは興味深かったが、展開が極端なので現実味に欠け、何となく拍子抜け。私の読解力が乏しいのか、全部同じ種類の悪人にしか見えず、実はコイツでしたって言われても全然ピンとこないのが微妙に悲しかった。 -
なかなか見事な歴史改変。アメリカ史はまだとっつきやすい。
覆面作家ですが、正体気になるな~