- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102182819
作品紹介・あらすじ
16歳のキャリーは廃墟に身を潜める。子ども(ルビ:スターターズ)狩りから逃れるため。幼い弟、最後の家族を守るため――。時は近未来、環太平洋(ルビ:パック・リム)戦争で使われた細菌弾頭は老人と子供を除き、全米から大人を消した。超高齢化社会の闇の世界の流行は最先端の神経(ルビ:ニューロ)技術によるボディレンタル。老人に肉体を貸せば、大金が手に入るのだ。お金があれば、弟を守れる……キャリーの決断が、世界の運命を変えてゆく!
感想・レビュー・書評
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まあまあかな。話としては面白いけど、とてもアメリカ的だと思う部分が。
STARTERSがBODYを乗っ取られると知った時に、「私の人生を奪う権利はないはず」と憤るが、そもそも破壊された世界では、権利もへったくれもなく、”弱い者は奪われる”のが現実だと思う。教育も滞っている国なら、権利を主張すること自体知らないだろうし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014.11.28
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細菌戦争によって老人と子供しかいなくなってしまった未来。裕福な老人たちの間では、コンピュータを介して子供の脳に意識を送り込み、その身体を自由に操るボディレンタルが流行していた。そんな中、大金を得て病弱な弟を救うため老人に身体を差し出した16歳の少女・キャリーが、ディストピアと化した世界の運命を変えていく…。
近未来SFなわけですが、特殊能力やバイオな技術、派手なアクションがないところが好感触。ストーリーだけで引き込む力はとても著者デビュー作とは思えないすわ。しかも読み終わった後にもまだ謎が残ってると思ったら続編が出てるとか!気になる!早く邦訳してほしい。映画化の話も来てるみたいだけど、まともにつくったらかなり名作映画になっちゃいそうで期待膨らむぅ。