無法の正義 (新潮文庫 ト 11-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (644ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102395066

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に刊行された作品。私にとっては、「高空の標的」以来16年ぶりのクレイグ・トーマスの小説です。酷寒のシベリアの町ノヴィ・ウレンゴイは、外国企業が支配しマフィアが暗躍する無法地帯だ。すさみきったこの町で、アメリカ国籍の会社重役が射殺された。くすぶり続ける正義感を持てあます中年刑事ヴォロンツィエフ、愛娘を麻薬に奪われたゴロフ捜査官らは、はるかヴェトナム戦争に遡る大規模な陰謀を掘り起すことになった。記録的な雪嵐の中、凄絶なサバイバル・ゲームが始まった というのがあらすじ。陰謀の巻きぞえで家族を失った元CIA工作員ジョン・ロックの追跡と逃亡が絡まり、警察小説と冒険小説の両方が味わえる贅沢な一冊。今まで読まなかったのがもったいない。ちなみに、今回はご存知イギリスの方々はまったく出てきません。

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