カストラート (新潮文庫 コ 18-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102460016

感想・レビュー・書評

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  • 去勢された男性歌手カストラートを描いた作品。映画の小説化ということで、少々読み応えに欠けますが、軽く読めて楽しめました。愛憎渦巻く人間関係、煌びやかなオペラの舞台。主人公のファリネッリは実在の人物とのことで、少し驚きました。カストラートの歌声はどんなものなのか実際に聴いてみたい。解説の「カストラートの歴史」も勉強になりました。映画も見たいです。

  • ソプラノの美声を保つために去勢された男性歌手のことをカストラートという。その実在の人物についての物語。映画化されたものの、ノベライズということもあり、読みやすい。
    カストラートの歌声ってどんなものだったのだろうか。もちろん、現在はできるわけもないので、一生聴くことは叶わないだろうが、一度聴いてみたかった。
    ただ、小説を読むと、そう簡単に聴いてみたいとはもちろん言えない本人の苦しみがある。小説になくても、想像ができる。
    カストラートは人々から熱狂で迎えられても、法律上、結婚はできなかったようだし、やはり男でも女でもないという現代でも問題になるような問題を抱えているのだから。
    それにしても、人々は昔から芸術のために、なんといろいろなことを考えだして、非人的なことをしてきたことだろう!そして、魅了されてきたのだろう!

  • ずいぶん前ですが映画を観た事があり、その原作かと思って借りてみました。原作…と言うか脚本でした。これは映像を見たほうがいいですね。綺麗だし音も付いてるし。

    文化にも歴史が有り、今の形態までたどり着くまでにさまざまな出来事を経過して今の形にたどり着いたんだなあと言うことをしみじみ思います。正直、解説の方が面白かったです。文章として読むのはちょっとこれだけじゃ説明が不足しているきがしました。

  • 631夜

  • 本と映画と両方でお互いを補い合っている作品。まさに、カルロとリカルド兄弟のような。(2007.12.28)

  • カストラート、それはソプラノの美声を保つために去勢された男性歌手のことである。なかでも18世紀ヨーロッパを席捲したファリネッリは、3オクターブ半の声域を誇り、”天使の声”に熱狂して失神する貴婦人が続出した。彼の曲をすべて作曲した兄とは女性をも分け合う仲だったが、天才ヘンデルとの出会いが2人の関係に影を落とし始める……バロック・オペラの寵児の波瀾の生涯。

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