- Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102472088
作品紹介・あらすじ
前副大統領の卑劣な攻撃、既得権を奪われたマスコミ・財界の反感、ついにライアンの家族の命までが危険にさらされた。中国は台湾国境で大胆な軍事演習を強行し、全イスラム教国の統一を目論むダリアイは、エボラ・ウイルスの培養に成功して恐怖の生物兵器を完成させた。彼らの標的は弱体化した合衆国。次々と襲いかかる敵から祖国を救うため、ライアン新大統領は敢然と立ち上がる。
感想・レビュー・書評
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話は日米開戦下巻からの続きで始まるので、この本を読む前に
レッドオクトーバーを追え
愛国者のゲーム
クレムリンの枢機卿
恐怖の総和
日米開戦
は読んでおいた方が登場人物の理解や話の流れがわかりやすい。
日本人パイロットによるカミカゼ特攻により成り行きで大統領になってしまったライアンの苦悩と成長、周りの人間のサポートが絡み合い、困難に立ち向かうストーリーは読んでいてライアンを応援したくなる気持ちにさせてくれる。
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内容 : 合衆国崩壊(Executive Orders, 1996)
米国首脳が壊滅し、大統領職を継いだライアンを待ち受けたもの。
それはイラクを併合したイランによる卑劣な戦争だった。
著者 :
トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。 -
政治駆け引き、大量破壊兵器、それに対するアメリカの態度。現代アメリカの政治姿勢を理解する一助にもなりそうに思う。
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9.11では、ホワイトハウスへの航空機によるテロは失敗し、その後の第二次イラク紛争、サダムフセインの逮捕-処刑という歴史となった。(航空機ハイジャックによる自爆テロという行為は、現実のものとなったが・・)
本書では、アメリカがすぐに動けない中イラク独裁者の暗殺、イランによる隣国の事実上の併合、近隣イスラム国家の併合への動きと一気に加速する。
ブッシュ政権により軍事予算が上積みされ増強されたアメリカ軍が現実としてあるので、クリントン政権下の96年にこの本が書かれた状況の重みを忘れそうだが、クランシーは5年後の危機を読んでいたといえる。
本書で、取り扱われた生物兵器による攻撃は、エボラウィルスに替わって、たんそ菌により現実化した。
現代におけるテロリズムの予言または原典がクランシーの創作にあり、現実のものとなった現在は、96年当時よりリアリティがあるのかもしれない。 -
いろいろありますが、
まぁ、大統領職を
頑張ってこなしている姿に
星を入れました。
こういう政治家
世の中には皆無なんでしょうね。
(^∇^) -
日本についての歴史的事実がおかしい。これはクランシーが自分で書いたこれ以前の自分の小説の続きである。従って、続き物として読まないと筋立てがうまくいかない。多分、雑誌の連載で次々執筆していったような本である。
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2巻目。
弱体化した合衆国をなんとか立て直すべく奮闘するライアン。
一方、ザイールでエボラウイルスが発生。これを培養に成功したダリアイは生物兵器を完成。標的はもちろん弱体化した合衆国。
もしライアン大統領のような人間が国の指導者だったらどれほど良いかと
つくづく思う。普通の人間ならこんな重圧に耐えられるわけがない。
ライアン大統領のアメリカに対する姿勢が、筆者のそれを表れであるように思える。 -
壊滅状態の合衆国政府に次々と襲いかかる困難。イスラムの統一教国をめざすダリアイはエボラウイルスを培養し、細菌テロを計画。かつてのSARSの騒ぎを思い起こさせる。飛行機によるテロといい、細菌テロといいあまりに現実的な描写とストーリーに単なる小説とはいいきれなくなるだろう。
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4巻に及ぶ大作の2巻目。本作以降ライアンシリーズは4巻組の大作指向になった。が内容は薄くなったとの批判が。。。