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- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102497036
感想・レビュー・書評
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見方を変えれば、貧しい生家を飛び出した美少女の流転の物語。
そりゃ、女ひとり、自分の身を守るものを身につけずに飛び出したら、そうなるよ・・・という中でも、彼女は暖かなハートを失わない。
自分の息子を今のままの環境に置くべきではないと思い、「ばあちゃ」に彼の将来を委ねて姿を消す彼女の強さや聡明さ。
一方、「寂しい人を見守ってあげる天使になりなさい」と幼い彼女に語りかけた母親が、夫に対してしたことなど、ふとした場面から、彼女の属していた環境の厳しさやなまくささを感じる。
そして、どこか、ふらふらと揺れ動く生身の心も。
他の人の目を通じて彼女が描かれている小説だけど、彼女の行く末が不幸なものではなかったと感じられるラストでよかった。
そして、背景は、「古きよき時代」というべき、100年ほど前のアメリカ南部の小さな街。風も動かないような保守の香りや、美しいレース編みに彩られた部屋が浮かびます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在読書中
なんでNO IMAGEなんだろう・・・ -
テリー・ケイは『白い犬とワルツを』が有名ですが、『キャッツキルの夏の恋』という作品も、アメリカの田舎の乾いた雰囲気がグーですよ。
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