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- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102500330
感想・レビュー・書評
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各章が「いかにしてフランスは」で始まる、歴史家が初めて自国の歴史を書いた本。
戦争で隣国に占領され尽くされていた中の著作であり、何故自分達の民族ができたのか、
そして、それは、存続させ得る必要があるのかどうかを突きつけている。
そういった必要性に駆られた本でありながら(あるために)、大局的な視野を失わず、
全ての文章が、今生き本を読むフランス人のアイデンティティに直結するように意図されている。
また、その知識も膨大で、ひけらかす事もなく、淀みなく流れてくる。
一字一句が無駄がなく(特に形容詞の使い方が絶妙!)我に返ると山川の教科書を
読んでいるような錯覚に陥るが、一つの物語として出来上がっていて、
こういう歴史書が日本でもないものかと哀れむ。それこそ「国民性」の問題か。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次々とページをめくっていくと、あっと言う間に百年、二百年…と時が過ぎ去っていく。それが実にすんなり、違和感なく。とても読みやすく面白かった。
しかしだ、自分の欧州史に対する知識の欠落をまざまざと感じたので、ヨーロッパ全体史をもうちょっと把握してから、再読してみようと思ってます。
(勿論このまま下巻も読み続けますけど)
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