スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103011514

感想・レビュー・書評

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  • 商社で外食チェーン立ち上げと、異色の経歴を持つ遠山氏に興味があったのと、最近Soup stockの話題でネット界隈が騒ついた事もあり、読んでみました。

    お店のコンセプト(無添加)が、娘さんのアトピーがきっかけと、そのストーリーが消費者にも受け入れられていると思いました。こういう企業は強いなぁと。

  • soup stock Tokyoを創設した遠山氏の悪戦苦闘の日々が綴られています。最初に紹介されている三菱時代に書き上げた企画書を読むと、とんでもない熱量を感じます。
    どれだけこの事業に本気なのか、世界を変える覚悟を持っているのかといった思いが伝わってきます。だからこそ、あらゆる苦難を乗り越えられるのだと、仲間がついてきてくれるのだと思いましかた。
    今のご時世「個人で稼げる」といったワードが頻出していますが、実際はチーム戦です。その本質を教えてくれる本でした。

  • 文章上手い。
    著者は個展を開くほどの画才があるためか、経営思考が感性優位でクリエイティブ業界人のような物の見方をしている。

  • 社内での事業立ち上げから法人化までの流れを詳細に(割と赤裸々に書いてある印象)書いてあり、社内ベンチャー立ち上げや、事業を軌道に乗せるまでの苦労や考えが伝わる本。

    企画書のエピソードで代表されるように、全体がストーリーテリングな書かれ方をしているので読みやすい。

  • 三菱商事という大手商社からの社内ベンチャーができ成長していく様が面白い。著者の人柄と周りを巻き込む力も魅力的に感じた。

    以下、印象的な二文。
    ・どこかに向けて自分を合わせていくよりも、まずは自分が何をやりたいのか、自分が投げる球は何なのかが先にないと、無責任になるような気がしました。
    ・基準があるから頑張れるし、達成できれば喜べる、評価できる、共有できる。数字は冷たく見えますが、感情の領域を大いに耕すものなのだなと実感しています。

  • 同社の別業態100本のスプーンにたまたま行った時にレジにスープストックの冷凍スープが販売されており、なぜここにスープストックが?と気になって調べてみたことでこの本に行きつきました。
    100本のスプーンもベビーカーで入れ、ファミリーに非常に優しいお店づくりになっており、既に最初の提案書に離乳食構想も入っていたのも驚きだった。

    メモ
    低投資 高感度→かけられるお金は少なくても人に響くものは工夫次第で作れる
    「無添加 食べる スープ」→このように3つのワードでシンプルに自分のやりたいことを伝えられるといいかもしれない。

  • カンブリア宮殿に著者が出演されているのを観て、著者や会社に興味が沸き手に取った。

    他の人にはない視点を持っているのが著者の魅力。
    「成功することに決めた」など使う言葉も独特。
    物語形式の企画書は単なる妄想ではなく、コンセプトがはっきりしているから将来の姿が見えているのだろう。

    周囲の人に丁寧に接しているから、周囲の人に愛されているのだろうと思われる逸話もよい。

    読みながら、読み終わった後にはスープストック東京のスープが飲みたくなる。
    のり弁専門店などスマイルズの他事業も面白い。

  • ◾️概要
    新規事業に取り組むマインドを知るため、読みました。印象的だったのは「会社を車に喩えるなら、利益はガソリン。これがないと動かないが、これだけ求めてもしょうがない。」です。

    ◾️所感
    やりたいことを実現するには、どうしたら良いか?という主体性・作品性を強く感じました。そういった要素が魅力的で、多くの人を巻き込み今の成功があるのだろうと想像しました。

  • 『アート・イン・ビジネス』を読み、スマイルズの成り立ちが気になったので読了。
    問題提起の仕方から共創する姿勢まで、まさにアーティスト的で感動した。

    スープストック立ち上げ時の企画書「スープのある1日」はまさかの全書掲載。これが時に面白い。今でこそオーソドックスなストーリー的企画書だけども、あの時代にこれほどのストーリー企画を作ったのは先進的だと思う。数字的観測にこだわらなくてもここまで説得力のある企画書を作れるのは、潜在ニーズを表すセンスと、どうしてもやりたいという熱量があってこそ。

    言われてみれば、低価格で目立つチェーン店の中で逆にスープストックの飾り気のなさは確実に個性になっている。第6章に書いてある通り、低価格でもブランドでもない、「第3のゾーン」、それも価格だけじゃなき価値を追求するというのは今の時代でも成り立つ素敵な考え方、好き。

  • ベンチャーが成長する話って心がうきうきするので大好きです。

    社内ベンチャー制度を理解するにはうってつけの一冊

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著者プロフィール

1962年生まれ、東京都出身。青山通りを走る都電で小学校に通い、慶應義塾大学では体育会水上スキー部所属。1985年三菱商事株式会社入社、都市開発事業部や情報産業部門所属。 1996年代官山ヒルサイドテラスで初個展。1997年日本ケンタッキーフライドチキンに出向。1999年「Soup Stock Tokyo」開業。翌年、三菱商事初の社内ベンチャー企業として株式会社スマイルズを設立し社長に就任。ネクタイブランド「giraffe」、ニューサイクルコモンズ「PASS THE BATON」、「檸檬ホテル」、「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」、「The Chain Museum」などの他、代官山ロータリークラブ初代会長、新たなコミュニティ「新種のimmigrations」などの設立、運営。2021年東京ビエンナーレで作家として展示。2022年1月25日還暦。

「2022年 『新種の老人 とーやまの思考と暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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