先生の隠しごと: 僕僕先生

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 485
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103030553

感想・レビュー・書評

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  • 今回も、じーんときた。
    普段はあまりぱっとしない(失礼……)のに、王弁はいざ動くと、不思議と胸を打つ。
    それこそが、僕僕先生が王弁を気に入っている理由なのかも。
    僕僕先生の今回の行動は、共感できなかった。
    理由が明かされても、なお。
    それがやや残念。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-a437.html

  • まだか。
    まだかっ。
    まだなのかー!ってくらい、僕僕先生が焦らしまくる お話し。

    ラストが切ない。

  • 僕僕先生ちょっと心弱すぎじゃねと思いましたが、前作からこっち、いにしえの神々もものすごい人間くさいということがわかってきてるし、このぐらいなんてことないか。
    今回出番なしだけど、元人間(だっけか)の司馬しょうていさんが一番人間離れした性格という。
    しかし今回の先生ラクスにひどい。なぜ結婚したし…。
    ハクヒやリュウキン(漢字かけや)がいい雰囲気のキャラになってきてて楽しかった。次作も読もうと思いました。

  • 僕僕先生に友であり、兄であり、夫でもあった人がいたなんて…過去にそんな人がいるのが分かって、僕僕先生は王弁のことをどう思っているのかますます分からなくなってきた。のんきでお気楽な王弁にはイラッとさせられることもあるけど、薬師として「やる時はやる」のね!

  • 仙人僕僕先生がとっても人間ぽい。
    僕僕先生の切ない恋模様?があったのね。
    王弁も今回一段と成長した感じ。

    ますます次回に期待!!

  • 僕僕先生の過去絡みなんだけど、ストーリー自体はなんか普通。奇を衒えばいいってものでもないけど、ちょっと物足りない。ただ王弁が皆から愛されてるのにはほのぼの。

  • 僕僕先生シリーズもこれが5作目。
    正直なところ、マンネリを感じてしまった。
    ストーリーがやや平板なのだ。
    もちろん、単なる勧善懲悪ではないけれど(というか今時そういうのは有り得ないでしょう)、まあそれにごく近いというべきか。
    あまり、シリーズ未読の方にはお薦めできないです。

  • 僕僕先生シリーズ、もう五冊目となりました。
    前回の「さびしい女神」でちらりと見え始めた先生の過去に触れる一冊。
    今回から一行に加わった蒼芽香が本当に可愛い! 年上のお姉さん・薄妃と一緒に衣を織ったり、恩を受けた劉欣に懐いて後を追いかけたり。蚕嬢も蚕嬢で可愛らしいキャラクターでしたが、入れ替わりに入ったこの子も好きです。

    王弁が成長した巻だな、と思いました。仙骨を手に入れた王弁ですが、特殊な力に目覚めることがない以上今まで培ってきたもので行動するしかありません。
    中盤、劉欣に「力も無いくせに、力がある人間が動かないからと怒るのは筋違いだ」「力がないなら、背負う覚悟くらいはしておけ」と言われてしまいます(それを言ってくれるほど劉欣は王弁を認めているのかな、と思いますが)。それを受けるように、王弁君は人の命を取捨選択しなければいけなくなり……。死んでしまった人々に、一言ずつ謝る姿にぐっときました。薬師は限界を知る仕事だ、というのも。

    何より、先生のことを待つことができるようになった王弁くんです。薄妃の助言もありますが、それが一番大きい成長だった気がします。
    「待つ人」はどの物語でも存在します。主人公の家族であったり、幼馴染であったり、友人であったり、恋人であったり。戦う人の強さもそうですが、待つ人の強さもまた強さだと思うのです。信じて待つことのできる強さ。

    今回も大満足の一冊でした。面白かった!
    ラクスのその後には素で叫びました。そう来るか!


    劉欣は誰に似ているのかと考えてみれば、ドラゴンラージャのウンチャイに似ているのかな……。あえて苦言を呈するキャラクター、好きです。

  • 死なないということは、結構つらいと凡人は思う。
    忘れることは、生きてく時には、いいことでもあるのだ。

  • 人が人であることと、人が好きになることと、人の不思議さと、教訓をふくめて、相変わらずの面白さ。なんか、昔みた、まんが日本昔ばなしを思い出します。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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