- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103063339
作品紹介・あらすじ
山の神に愛された女郎と銀を掘る少年。幕末の石見で出逢った二人の灼熱恋愛長編! 石見銀山で育ったお登枝は身寄りもなく近々女郎になる。客をとる前夜、お登枝は堪えきれず密かに想いを寄せていた銀掘の伊夫の元へと逃げるが、別の男に後をつけられていて――。やがて遊郭一の女郎となったお登枝は伊夫を想い続けながらも、開国という時代の大きな変化に巻き込まれていく。過酷な運命の果てには何が待つのか。
感想・レビュー・書評
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お登枝は、世が弘化から嘉永に変わった年、石見銀山の間歩で生まれた。
親代わりの六蔵爺と、妓楼に住み、手伝いとして働いていた。
「明日は、遊女として客を取る」
その夜、想いを寄せている、伊夫の元へ走る。
引き裂かれる二人。
運命を受け入れながらも、伊夫への想いは、止まず・・
想いを貫いたと言えば、聞こえは良いけど、
結局、二人の命を取り、何人かを不幸にして、自分は、商人の内儀として、70歳まで生きた・・。
なんか、割り切れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023.0703
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はぁ~切ない(T.T)お登枝の一途な想いは強くて美しく、そして恐ろしくもある(゜゜;)
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ヒロインが凄まじくない時代劇版『白夜行』というイメージ
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うまく行かないものだ。
うまく行かないものだ。
男の欲望というものは本当に、本当にろくでもない。
ろくでもない。
女と思って馬鹿にして、力で抑え込めば何とかなると思って。
人の人生台無しにして。
それでも一生懸命生きていた。
ただ生きていたのに。
死んでもいいとは思わない。
でも、それぐらいの罪だとは思うよ。
人生を壊してしまう。 -
あさのあつこさんらしい、良い感じでした。平均は行ってるけど、もう少し何か足りない感じ。
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初出 2013〜14年「小説新潮」
女郎と銀山坑夫の純愛物語ではない。
あさのあつこはそんなものは書かない。
坑道で産み落とされた登枝は梅の精と見まがうほど美しい娘育ち、女郎となる前夜に愛し合う隠れキリシタンの抗夫伊夫を訪ねる。そこで登枝をつけてきて犯そうとした男を伊夫が殺し、死体を隠した後二人は結ばれる。その後岡っ引きにしつこく嗅ぎ回られ、ふたりの障害となる岡っ引きを殺そうと画策していたが、登枝は伊夫が病気と聞いて女郎屋を逃げ出して伊夫のもとへ行って再び結ばれるが、付けてきた岡っ引をついに殺してしまう。
激しく恋する心は同時にエゴイスティックであり、光と闇が同居し逢瀬には殺人が伴う。しかし登枝はそのことには悩まない。それが登枝の魅力でもあるのだが、2度目の殺人事件後結核を発症していたらしい伊夫が死体を始末しに行って姿を消してしまうと、新興の商人に身請けされてしまう。そのあたりの葛藤は描かれずに、一気に年十年も過ぎて老婆となった登枝が、伊夫のいる場所に行こうと坑道を死に場所にするのだが、最後はなくていいんじゃないかな。。。 -
2017/6/25
みなさんの評価はイマイチみたいですが、私は楽しめた!という感じですわ
恋愛ものなのに遊女があまりに美しくて天女のようだとか、相手がハーフでこれまた漫画に出てきそうなイメージの若い男
ファンタジィーともとれるような?
サクサク読めたね -
54/455
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登場人物たちの魅力が今一つ感じられず、物語に入り込めずに読了。