老いかたレッスン

著者 :
  • 新潮社
3.20
  • (1)
  • (4)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103248187

作品紹介・あらすじ

年齢をとることは止められない。躰の衰えは自然の摂理。でも、だからこそ、できることがある。それが「老活術」だ。邪念で若返ろう。自伝を書く秘訣。新しい名刺の使い方。老いても女性とつきあおう。定年後、老後こそ、外へ出よう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者、渡辺淳一さん(1933~2014)の作品、ブクログ登録は4冊目になります。
    本作は、2009年から2012年にかけて、「週刊新潮」に書かれたコラムを単行本にしたものです。
    このコラムを書かれた時の著者の年齢は、70代後半になります。

    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    年齢をとることは止められない。躰の衰えは自然の摂理。でも、だからこそ、できることがある。それが「老活術」だ。邪念で若返ろう。自伝を書く秘訣。新しい名刺の使い方。老いても女性とつきあおう。定年後、老後こそ、外へ出よう。

    ---引用終了

  •  定年後、生き甲斐のなさから病気になる人が。異性への好奇心は生きていく原動力、好奇心があるかぎり、まだ大丈夫。肉体そのものは、24,5歳から着実に衰えていく。かなり元気な人でも、大体75歳前後からいろいろな病気が出てきて、急速に弱くなる。このあたりが人間の平均的な寿命か。そこからは、欲と寿命のせめぎあい。なお、薬や注射は体にとって全て毒。 渡辺淳一「老いかたレッスン」、2012.10発行。

  • ふむ

  • 気楽に読める渡辺淳一のエッセイ。「孤舟」で取材したと思われることが、主に書かれている。サラサラと書いても人には読ませる文章になるのはさすが。作者はやはり日本を代表する大作家の一人だった。

  • そんなに老いているわけでもなく、レッスンなど必要ないと思っている年齢なのだが、仕事で、読む必要があり年明け早々老後について考える。いくつになっても元気な著者だから書けるのではとも思うが、作家であると同時に医者であり、目のつけどころはいい。ガールフレンドをつくれと言っているところもこの著者らしいかな。

  • 渡辺淳一さんっていくつなんだろう?と思ってたらこの本で判明。
    現在70代なんだそうです。
    言っちゃ悪いけど、70代と言えばもう老人世代。
    そんな作者が同年代の男性に向けて、老いかたを提案したエッセイです。

    第一部の「定年後はどこへ」という話では、「確かに。確かに」と思う話が多かった。
    特に共感したのは、
    『作家は自分の年齢より上の、いわゆる自分が体験していない年代の人々を小説に書くことはできない』
    『いまだ体験していない年代を書いたり、演じることは難しく、その年齢にならなければわからないことは無数にあるし、さらに演じる自信ももてないだろう。』
    という話。
    もちろん、実際はそういう小説もあるし、若い人が老人を演じてもいるけど、それは本当の意味では書けてないし、演じられてない、という意味だろうというのを前提で・・・その後の能役者の話には頷けるものでした。

    第二部の「F君の退職」は多分、知人の話か何かを参考にしたフィクションだろうと思われます。
    これは以前読んだ「孤舟」そのものの話でした。
    F君というサラリーマン男性が退職後、どのような生活を送る事になったのか-。
    ざっと内容を説明すると、定年後の男性の悲哀を感じる話なんですが・・・。
    悲哀というか・・・私からすると正直「何だかな~」という感じでした。

    そしてそれを踏まえて、第三部では「新鮮な老後を」として、定年退職後、奥さんに邪魔者扱いされている男性たちにどうすればいいのか、なんて指南をしています。

  • 定年後の夫婦のあり方を考えさせられる本 薬はお金を出して、毒を買っているのだ 健康になるためのスタートは恋をすることである 寿命を考える 病院経営を助けるために薬を服むのはやめたいね 

  • 音訳として読んだ本。
    あまり共感はできないが、「薬は毒」というところだけ納得。

  • 老人になるのにも練習が必要なのか?
    まあ、いずれはそんな状況を迎えるはずだからと読み始めました。
    サラリーマンの定年後の生活ってこんな感じなんだ。って衝撃を与えられます。時間を持て余し、家では邪魔者。遊ぶお金もない。プライドが邪魔して「暇だっ〜」っすら言えない。

    じゃあ、どうすればいいんだ? って事の解答はさすがの渡辺淳一さん。ズバリ「恋しなさい」

    素晴らしいお言葉!

    定年後を待たなくても、今から恋しちゃおうっと。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺淳一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×