- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103283225
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2014.06.26読了。辻村深月最新作。最近の私的辻村深月ラッシュで多分アンソロジーとホラー覗いて全部読んだと思うけど、最近初期の作品ばかり読んでいたせいか、久し振りに合わない作品。期待していた白辻村さんじゃなく、黒辻村さん。ハッピーエンド好きとしては、残念。
まさにタイトル通り、恋に、友情に、盲目的になる2人の女性。恋に執着する美女の蘭子と、その蘭子に絶対な友情を求め、恋を否定する留利絵。それぞれの目線から描いた、『恋』章と、『友情』章。2人とも、恋人を、友人を、追い求めているように見えて実際は、そんな特別な自分、も、好きなのでしょう。酔い痴れてる?女って時として、優しい顔して、とても残酷だ。
装丁が、すごく素敵。 -
蘭花と留利絵、2人の目線からのお話し
-
星近との恋に夢中になる蘭花と、蘭花というはじめて出来た親友に狂う留利絵の2つの視点から描かれる話。
『恋』編で蘭花、『友情』編で留利絵の視点から、同じ話が描かれる。
意図せずこの本を選んだけど、こういう群像劇的な小説は好きなので当たりだった。
ヒグチユウコさんの装丁も綺麗。 -
【ネタバレあり】
-
怖い話だった。
面白いけど怖かった。 -
蘭花も瑠璃絵にも共感できず。
女の嫌なところを突きつけられる。
その辺りを面倒だ、気持ち悪いと思ってしまうところが
私に友人が少ない理由か。 -
蘭花、留利絵、茂実
-
人間のドロッとした汚い部分が上手く書かれてるなあって感じがしました。
他人に執着し、依存し、自分を満たそうとする弱さも。
ただ、私は「恋」も「友情」も読んでて不愉快でした。
特に留利絵は不快。
親に愛されなかった事によって、何を差し置いてもどんな犠牲を出しても「自分を愛して欲しい」という
歪んだ自尊心が生まれてしまい、他者を見下し、自分を卑下するようでいて常に自分が
主役になろうとする。常に優先すべきは「自分が選ばれる事」。
否定出来ない人間像であり、同じような感情を持ってないとは言えないけれど、
身近には居てほしくないタイプの人間です。