ハードトーク

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 82
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103312420

作品紹介・あらすじ

報道インタビューという天職に傅き、そして裏切られた男。男は皆、何かの官能に嵌る――。「あなたはこれから報いを受けるのよ――」。妻の予言通り、首都テレビのエース記者の岡村俊平は、名声も家族も失った。20年に亘る負の連鎖を断ち切るため、最後の大勝負に挑むことに。因縁の相手は時の総理大臣。魑魅魍魎が跋扈する報道現場の内幕を、TBS「NEWS23」前キャスターがその苛烈な経験を元に描く、渾身の長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 1291かなり業界を美化しすぎてる感じがしないでもないが、相手の心の扉を開くということが難しいことは分かる。けどこれからTVはどうなっていくんやろう。守られるべきものが護られる時代になってほしいの

  • インタビュアーの話。報道やマスに身を置いた著者ならではのものすごくリアリティあふれる物語。ミステリーのような始まりか?と思えば、ドキュメンタリーのような物語の展開に一気読みになった

  • インタビューが単なる予定調和な物でなく、官能的で本質を曝け出すものであることを実感させるような物語。

  • 文学

  • ドライブ感溢れる小説だけど、決して軽くはない。著者は現役のTBSのキャスター。自身の経験をベースに魑魅魍魎が跋扈する報道の現場を描く。主人公は在東のテレビ局に勤務する敏腕記者。20年前の現役大臣へのインタビューで蹉跌を踏む。それはインタビュアーとしての矜恃がさせたものとは言え、相手を袋小路に導き、そこから呻きにも似た本音を引き出す「官能」さに嵌まってしまい、大臣を辞任へと追い込む。首魁を挙げた快感は微塵もなく、インタビュー直後には茫然自失に陥る。その報いとして、かけがえのないものを喪う。以後、長き彷徨を経て再生していく物語。エピローグは圧巻。天職を得たことによる悲劇。また、その悲劇を救うのも天職。天職を適職と置き換えて読んでもいいかな。「働くことの意義」を否が応にも考えされる好著。

  • インタビュアーの話。
    インタビューやテレビ業界、華やかな世界の舞台裏
    政治との絡み、政治家の理想と現実、言葉の難しさ、魔力…を感じられる本。

  • インタビューアーの岡村俊平.番組を中心になって転がしてきたが、お払い箱になっている.若い時にインタビューして、最終的には辞任に追い込んだ藤堂が首相に就任して、マスコミを叩きはじめた.総理の指名でインタビューアーに選ばれた岡村と藤堂のやりとりが秀逸だ.部下の谷村月子の存在が良い感じでストーリーに絡んでくる.

  • かなり面白かった‼ インタビューという仕事の裏に、こんなドラマがあるなんて‼

  • インタビュアー、という仕事

  • インタビューの世界を垣間見ることができた感じがして
    なかなか面白かったです。
    終わり方も良かった。

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著者プロフィール

1960年山口県生まれ。「筑紫哲也NEWS23」「報道特集」のディレクターなどを経て、「ニュースの森」「NEWS23X」のメインキャスターをつとめる。現在、「週刊報道LIFE」のメインキャスター。

「2015年 『聞く力 話す力 インタビュー術入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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