- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103314097
作品紹介・あらすじ
痴呆老人を収容する病棟で、ある「理想」が実験段階に入った-感動の嵐の中で最後に待ちうけるミステリーの衝撃。
感想・レビュー・書評
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人間の思考は白黒はっきりつけたがる。安楽死というテーマ、人間の命・質について、小説以外では触れたくないな。。星5つ!
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帚木蓬生『安楽病棟』読了。2回目。痴呆病棟の日常と入院患者の人生が淡々とつづられる。主人公の看護師の目線はきっと著者の目線でもあるのだろう。患者の尊厳を傷つけることなく、どこまでも優しい。反面、途中に出てくるオランダの終末医療の実態には戦慄を覚えるほど。注)これはミステリである。
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人間としての尊厳を少しずつ失いながら、頑健な身体をもてあましつつ生き永らえる痴呆老人たち。彼らを収容する病棟で、ある「理想」が実験段階に入った-。感涙と戦慄のヒューマン・ミステリー。
前半は痴呆病棟に入院するまでの患者さんや家族の一人称で、後半はその病棟に勤める看護婦視点での入院患者のくらしぶりをえがいていた。
この作者らしく痴呆老人たちの暮らしを暖かくえがいてよかった。後半の看護婦の告白に驚かされた。 -
切なくて悲しくてやりきれない思いで一杯になりました。
主人公の看護婦さんはすごくいい子なのに…。 -
中盤まで延々と『これから入所するに当たって、挨拶の言葉を兼ねた「今までこんな人生でした」の自己紹介』が続く…。これ、いつ物語が始まるんですか?わりとブ厚い本も、もう中盤なんですが…ここで断念。 読み通せば、「自己紹介」の意味がわかるんだろうか…。 何年後かにもう少し気が長くなったら再挑戦してみよう(?)。
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かなり重い内容でした。最初は痴呆患者さんの介護日記みたいでしたが、最後の方でこの本の趣旨が分かりました。
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頑張って読んだけど、本を持っていたくなくって直ぐに売った。重かった。