- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103317319
作品紹介・あらすじ
長年プラハにアトリエを構える写真家が「屋根裏」から見た、狂おしい魅力を持つ街の姿。独特のユーモアの間に街と人々への敬意が滲む、個性あふれる名エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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作者は、東京とプラハを拠点にして活動している、写真家・文筆家。これは完全なエッセイで、写真集ではありません。旅情みたいなものは薄くて、どちらかというと時代の流れとか、社会の体制の変化とか、そういうものに重きを置いて書かれているけど、でもそういうのが苦手でも読めるような、エピソードを交えて書いてあるので、読破できると思います。
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極東のカメラマンの、おもにプラハ滞在中のエッセイ。
最初は笑った笑った。プラハに行ってきたばかりだったので、様子が目に浮かびました。
だんだん機械関係のマニアの話になってちょっと難しくなりました。
終わりのほうで思いがけず震災が襲ってきて、また身近な感じになりました。
プラハに住んでいる若者よりプラハのことを知っている著者。
社会主義時代やビロード革命など。
とても面白い“純エッセイ”でした。また書いてください。 -
タイトルええし、表紙もなかなか。古本。
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この本を買った動機は2つ。
装丁が素晴らしいこと。表紙のセピア色写真と、その写真に合わせた茶系の帯、栞も赤なのが何とも洒落てる!
もう一つは、GRのカメラを使い始めてチョートクさんを知ったのだけど、どんな人なのか興味があったからという単純な理由。
で、読んでみてどうだったか。
長徳さんのモノ・ヒト・風景に真摯に対峙する視点が写真家なんだなぁ。この方は本物なんだわ。と背筋がピンとなったのだった。
プラハには行ったことがないけど、カクカク、シャビーでありながらスタイリッシュな感じを受けるのは、長徳さんのフィルターを通しているからだろうか。
この本は時間をおいてもう一度、じっくり読みたいと思う。 -
長徳さんといえばライカ、「くさってもライカ」はうちの本棚になぜか2冊ありますが、プラハに住んでエッセイを書かれているのは知らなかったです。一人称があたしなのも意外ですが、モノへのこだわりと美意識の高さがとても共感できます。プラハでの生活も不自由な中で楽しみを見つけている様子が生き生きと描かれています。プラハの旧市街でチェ・ケバラが奥さんと潜伏していたアパートを探したりツーリストの悪口、20年前になくなったカールツァイスイエナの看板を夢にみるロマンチストな著者のエッセイに久々に魅せられました。辛辣な口調が笑えます。
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若くして写真家となった著者のチェコ滞在日記。
プラハという町の歴史、風景、人が魅力的に描かれている。 -
タイトルにひかれて読みました。あたしあたしの表現に文章の温かみを感じます。クーデルカのプラハの春の写真が40年過ぎて芸術になるのであれば、東北の津波災害地状況を『神の手によるコラージュ』と感じた人がいてもおかしくない。今は『美しさ』で計ることが憚られる空気が日本にあるが、ときがたてば…と私も思うのでした。
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ビロード革命を基点にしてプラハの街と人を、チョートクさん節で語ったエッセイ集。読みながらニヤリとしてしまう箇所がたくさんあって、いっぺんにファンになってしまった。
住人としてでも旅行者としてでもなく、ただただプラハという街への愛にあふれた一冊。でも、それは畏敬の念とか盲目的な愛というより、愛情っていったほうがいいのかも。たとえは悪いけど、できの悪い子ほどかわいいっていうか。
中にでてきたヨセフ・スデクの写真も観てみたい。 -
【新刊情報】屋根裏プラハ 293.4/タ http://tinyurl.com/7vdxu2f 住人でもなく、旅行者でもなく、長年プラハにアトリエを構える写真家が、「屋根裏」から見た狂おしい魅力を持つ街の姿を、独特のユーモアと敬意を交えて綴る。 #安城
そのうち購入しようと思って、放ってあったのですが、、、エッセイなら図書館で借りよう。
そのうち購入しようと思って、放ってあったのですが、、、エッセイなら図書館で借りよう。