火夜

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 18
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103330042

感想・レビュー・書評

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  • 友人の感想文を読んで手に取る。
    しかしまあ暗い。
    作者の先祖のドキュメンタリーと自身の半生の自伝風小説、だろうか。
    なんというか、中二病の大人の文章だ。自意識過剰。
    砂を食べるような感覚でどうも乗り切れなかった。

    家族の情などというものが重視されない時代になって良かったねとしか…。


    途中、祖父の従軍体験として、旭川の第七師団、28連隊の話があってゴールデンカムイを思い出した。27じゃなくて惜しかった。

    佐野さんのくだりが一番読んでで耐えられなかった。
    私のこと好きなんでしょって…作者…おおお。

  • 2010/3/19購入

  • ほんとにあった話か?と思わせるけど、どうなんだ?

    作者の自叙伝みたい。

    秘密の多い家系。

    私もそうだから、ある意味において、自分のことのように物語にのめりこんでしまった。

    おかげで、4時間くらいで、読んじゃった。

    こういう話は、い部分の持ち合わせている人間にしか、理解できないんじゃないか?

    こんな風に、自分の先祖のことを、解明できればいいのにと、うらやましく感じた。

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著者プロフィール

1948年、東京に生まれる。東京農工大学農学部卒業。77年、「死後の関係」が新潮新人賞の候補となり、その後「個室の鍵」「桜寮」「ふたつの春」が連続して芥川賞候補(その後も合わせて計6回)となるなどして、小説家としてデビュー。85年、『自由時間』(新潮社)で野間文芸新人賞、86年、『シングル・セル』(福武書店)で泉鏡花賞、92年、『夢虫』(講談社)で芸術選奨文部大臣新人賞、2001年、『月見夜』(講談社)で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞する。著書として他に、『自殺志願』『降水確率』(以上、福武書店)、『鬼の木』『火夜』(以上、新潮社)、『夜のロボット』『水鏡』(以上、講談社)、『禁止空間』『風草』(以上、河出書房新社)ほか多数。

「2021年 『理系的』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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