脳はこんなに悩ましい

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103331810

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて、人間の脳の可能性にワクワクします!
    読む前は帯などから性に関する話にウエイトを置いているのかな?と思いましたが、遺伝子や美的感覚、科学と宗教…など実に多岐にわたる内容でした。
    中村うさぎさんがうまく話を引き出していて、池谷先生の話は分かりやすく興味深いですが、巻末の参考文献量に(学術論文が257件!)先生の本気を感じます。

  • 面白い!
    情報量が多くてクラクラします。
    人が言葉を話すに至った遺伝子、身体、脳の話と、ネアンデルタール人の話と、錯視、錯覚の話が面白かったです。

  • おもしろい!

  • 中村うさぎは苫米地博士とも対談本を出しているが、この人は基本的な知識や経験があるから絶妙な質問が出せるのね。うさぎ氏の質問が自分自身内容を理解する上で随分役に立った。本の内容は多岐に渡ってるけど、それぞれとても濃いです!池谷先生の裏付けデーターがあるから強力だよね。対談本って結構スルーだけど、この本だけは別格だなあ。

  • 面白過ぎる、科学のロマン。
    ネタに溢れていて、もっと詳しく知りたくなる。遺伝子検査もしたい!

  • 異色の取り合わせ、としか言いようが無いが脳科学の池谷教授とあの中村うさぎの脳とシモネタをめぐる対談集だ。あの、と形容するのは一種の逃げなのだが、かつては買い物依存症、ホスト倶楽部狂い、ゲイの香港人との結婚、整形実験などなど体を張った体当たりエッセイの中村うさぎなのでナント形容していいのか困った結果の形容詞だ。

    まあそんな事はさておき、本書は最新の脳科学に関する世界中の論文からシモネタ関係するものを中心にいろいろ紹介する形になっている。そう言えば最近の池谷教授の本は体系的に脳の最新知見を紹介をするというよりも、やや安易にこうした論文集からの面白ネタを紹介するものが多くなっているような気がする。それも必ずしもそれらの論文において原因と結果がキチンと検証されているのか、単なる相関関係なのか、学界の多数が認める正しい解釈なのかどうかは若干の疑問が残るような話題が多いので、飽くまでもエンタメ系科学と割り切れば楽しめると言う前提なのだが。

    今回の対談でも沢山の例が挙げられているのが、例えばオルガズムに到達するときの脳の活動領域を測定するためにMRI装置のなかで男・女が実験すると男女との同じ脳の報酬系の部分が活動するとかが紹介されている。強いて男女の違いを挙げれば、女性の場合はPAG(中脳水道傍灰白質)という我を忘れたりパニックになると活動する部位が同時に活動するそうだ。いわゆ忘我の境地の理論的裏付けということか?尚、MRI計測に際しては被験者は頭が動いては測定できないというので、ではどうやって計測したのか?と、そちらのほうに興味の中心移ってしまうのはご愛嬌と言える。

    というように様々な行動に際して脳のどの部分が活動するか、どういう物質が分泌されるかなど、(半分ま眉つばモノの)面白エピソードが満載でそこそこ楽しめる。でも一番の驚きは中村うさぎの脳に関する知識量だ。

  • 大好きな著者二人の対談本だ!一も二もなく即読みですよ、スニップテストしてみたいなぁ。。

  • 面白かった。

  • 池谷氏の知識や研究に、中村うさぎの鋭い質問・疑問が加わり、相乗効果でより議論が深くなってる感じ。ヒトの日常の行動が、脳科学的な視点でみるとどう説明できるのか、様々な例が取り上げられており、それぞれが興味を引く内容。
    精神と身体が意外に強く結びついていることに驚く。精神→身体、身体→精神と影響の矢印は双方向であり、これを上手く使えば面白いかも。
    「p128新たなツールを怖がらず、時代の変化に積極的に馴染んでいく方が、未使用だった脳回路に新たな胎動が芽生えて面白い」と、池谷氏。脳は偶然により変化をし、そしてこれからも変化をする。自分自身であるとも言える"脳"との付き合い方、新たな視点を提供してくれる本。

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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