- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103364726
作品紹介・あらすじ
「教養の達人」のライフワーク、ついに登場! 文明の誕生から現代まで、人類5000年の歴史を一気読み! 複雑な歴史の流れが手に取るようにわかる渾身の名講義! 歴史の新常識をふんだんに取り入れた人類共通の歴史「5000年史」を学べば、世界がひとつにつながり、歴史がいきいきと動きだす。現代人必読のグローバルスタンダードの教養。
感想・レビュー・書評
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読み物として面白い。
学校の世界史ではあま学ばない地域の歴史も、
ヨーロッパや中国史と並行して語られているので時系列がわかりやすい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紀元前3000年からの5000年史を、1000年or500年or100年単位に分けて描く。本書は、14世紀までを扱う。
各時代のヨコの流れや、前後の時代とのつながり(タテの流れ)が分かりやすく記述されている。
「世界はつながっており、相互に影響を与え合ってきた」という、当然ながらも見落としがちな事実に気づくことができる。
歴史を学び直したい人には特におすすめ。
昔の学校教科書で習った歴史とは異なる、いわば「歴史の真実」が随所に現れており、わくわくさせられる(ローマ帝国の実態、モンゴル帝国の近代性・合理性等々)。 -
これ、2018年に文庫版がででます。世界史を歴史の専門家じゃない人が、通史で語り直すなんて、なんか意味あんのとか思って読み始めたんですが、とんでもない大間違い。これ、今どきの大人、必読本です。歴史って知らないことばかり、学校で教わったことも最近の研究ではすっかり変わってるし、今の生活を生きてる僕らにとってこれをどう理解すればいいのかって観点で語っているので、すごくためになる。
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同著者の前著「仕事に効く」は読了済み。
5千年紀で歴史を捉えて、同時期の世界を包括的に解説する手法。
(前著とよく似ている)
前後編の2巻構成だが、2週間で前編を読むのがやっとである。
馴染みのない固有名詞が唐突に再登場する書き方が多用されるので、読むスピードがどうしても落ちてしまう(中東、モンゴルはページを右往左往)。
まあ、細部に気を取られず、流れと教訓をフワッと感じ取れればよい本である。
偉大な君主が登場して発展した大国は、君主の逝去後、分裂、滅亡パターンが多い。それをなんとか耐えると数百年オーダーの長期王朝となる。
しかし、長期的な平和で文化に爛熟兆候が見られると、衰退へのフラグとなる。
etc. -
2016.6.5 TSUTAYA ポイント購入
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NDC 209
「「教養の達人」のライフワーク、ついに登場! 文明の誕生から現代まで、人類5000年の歴史を一気読み! 複雑な歴史の流れが手に取るようにわかる渾身の名講義! 歴史の新常識をふんだんに取り入れた人類共通の歴史「5000年史」を学べば、世界がひとつにつながり、歴史がいきいきと動きだす。現代人必読のグローバルスタンダードの教養。」
〈出口治明〉1948年三重県生まれ。京都大学法学部卒業。ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。著書に「生命保険入門」「直球勝負の会社」「仕事に効く教養としての「世界史」」など。
目次
第1部 第一千年紀‐第二千年紀=BC3000‐BC1001(文字の誕生と最初の文明;チャリオットによる軍事革命;黄河文明の登場とBC1200年のカタストロフ)
第2部 第三千年紀=BC1000‐BC1(世界帝国の時代;知の爆発の時代)
第3部 第四千年紀=AD元年‐1000(漢とローマ帝国から拓跋帝国とフランク王国へ;一神教革命の成就;ムハンマドなくしてシャルルマーニュなし;イスラムの大翻訳運動とヴァイキングの活躍;唐栄革命とイスラム帝国の分裂)
第4部 第五千年紀前半=1001‐1500(ユーラシアの温暖化と商業の隆盛;中世の春;パクス・モンゴリア;寒冷化とペストの時代) -
☆学校授業で50分細切れ・週3回授業→歴史の流れが理解しづらくなるだけ・適宜YouTube利用・興味を持ち丸1日ぶっ続けで説明の方がWin-Win
☆歴史の重要性=現代への影響の大きさ?何が重要なのかを教えることは簡単なことではない・勉強するポイントが分からない
AD ラテン語でAndo Domini(英語ではin the year of our Lord) Before Christ
人類 未知の土地へ進む時は海沿いに進む方が容易・ジャングルを進むより陸地を見ながら丸太船で海路☆古事記の東方遠征も船?
ステーキ(野生の大型動物を追いかける生活)→外界(自然)を支配したいと思うように脳が進化
ドメスティケーション 狩猟採集生活から農耕牧畜社会へ 農業、牧畜、冶金(やきん)
BC3000~BC2001
BC2000~BC1001
BC1000~0 AD1~1000 1001~2000
メソポタミア南部→犂(すき)の発明・農耕社会 北部の草原地帯→騎馬・遊牧社会
第一千年紀BC3000からBC2001
BC3500 シュメール人 売買の記録のためにトークン・楔型文字
BC2682~BC2191 エジプト古王国 ナイフ川(砂漠の中・山や丘陵なし・盗賊は襲いにくい・要所に警備兵で警備可能)→統一国家が早期に成立
ティグリス、ユーフラテス川は盗人の隠れる場所多い
チャリオット(二輪戦車・御者と弓)
メソポタミア 北→アッシリア 南→バビロニア(北をアッカド、南をシュメール) BC2334アッカド王サルゴンが統一帝国
P35戦争、強奪はコストが高い・武器がなければ殺人は膨大なエネルギー) 物々交換が効率的
第二千年紀BC2000からBC1001
エジプト中央国 バビロニアのハンムラビ法典
黄河文明 商(河南省安陽の殷墟から甲骨文字・商は殷とも呼ばれる) 当時の中国は9つ前後の文化地域→夏の王朝が九州の首長から銅を献上、鼎(かなえ・祭器)
BC1200 東地中海で民族移動・海の民・ヒッタイト滅亡・エジプトへ被害 バビロニアを支配していたカッシートが隣国ペルシャから襲ってきたエラム人によって滅亡・エラムの首都スーサヘハンムラビ法典が持ち出される
ヒッタイト、ミケーネ、カッシート…消えた BC1200のカタストロフ(破局)
小さい民族の誕生→フェニキア人、アラム人、ヘブライ人…
☆中東、ギリシャ、ローマ帝国 インド 中国 地域ごと・縦横のつながりをまとめて勉強すれば効率的
イスラム帝国(スンナ派、シーア派)
ユーラシアの遊牧民の移動・地球の寒冷化
ゲルマン民族大移動→今はあまり使われない用語・諸部族をまとめる共通点が見いだせない
大唐世界帝国のプレッシャーからの解放・国風文化
ヴァイキング☆高校1年世界史授業から学説のアップロード必要 欧州で「自国の祖先が侵略」とは教えないハズ
農業革命 三圃農業☆気候変動の影響が大きいハズ・産業革命以降の二酸化炭素しか教えない日本社会・
1138年宋と金の和議 秦檜と岳飛 杭州に岳飛を祀る神社・鎖につながれた秦檜夫妻の像 P278イデオロギーを前面に出した朱子学の恐ろしさの好例
十字軍 モンゴル帝国
ロシア人にとってのタタールの軛(くびき)
アビニヨン捕囚 13日の金曜日 教皇宮殿に池で魚を取っている絵 ハンザ同盟で魚の塩漬け発明
☆1巻はBC3000年から1400年まで -
学校で習ったことをかなり忘れてしまっているので、世界史の大きな流れを把握したくて読んでみた。起こった出来事を並べているだけではなく、どういう理由でそうなったか、背景にある事情なども書いてあるので分かりやすい。こうやって昔から地域と地域が繋がって、互いに影響しあってきたんだなと改めて感じる。次の巻も読もうと思う。
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歴史とは特定の地域での垂直的な視点のみならず、地域横断的に見ないと本当の理解には至らないということを改めて感じた。
学生の時、読んでいると役立つと思う。
また、過去に学んだ知識とは異なる見解が現在、主流をなしていることを知って興味深かった。