でか足国探検記

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103456094

感想・レビュー・書評

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  • 「椎名誠」の『でか足国探検記』を読みました。

    『あやしい探検隊アフリカ乱入』に続き、2作連続で「椎名誠」の旅行記(冒険譚?)です。

    「椎名誠」の旅行記って、読んでいると本当に愉しくて、ついつい続けて読みたくなるんですよねぇ。

    -----story-------------
    南アメリカ大陸の南端、パタゴニア地方―。
    スペイン語で「でか足族が住むところ」と名付けられた地を、あやしい探検隊が行く!
    町で食べたタラバガニに哲学的思索をめぐらせ、大氷河に悠久の時を感じ、アザラシの恐るべき生態の謎を探る。
    民族学・生物学から食物に関する蘊蓄まで、様々な雑学を縦横無尽に展開しつつ、現場主義を貫き冒険魂を忘れない、ハプニング続出超面白紀行。
    -----------------------

    舞台がアフリカから、南アメリカのパタゴニア地方に変わってはいますが、、、
    旅の仲間はお馴染の「あやしい探検隊」の面々、相変わらずの「椎名誠」らしい旅行記に仕上がっています。

    今回の旅は、つくづく情けない「ヴィクトリア号」への乗船から始まり、フォークランド諸島では幽霊に出会ったりと、あれやこれやとハプニングが続出するのですが、そんな状況にもメゲズ、そんな体験をオモシロオカシク旅行記に仕上げてしまうところは、さすが「椎名誠」ですね。

    旅の中で出会った食べ物や生き物等について雑学風に薀蓄が語られているところも読んでいて愉める部分。

    マテ茶を飲んだあとのCHAとTEの違いや勢力圏についての考察にふむふむと感心させられ、、、
    安ホテルのベッドに潜むダニに吸血されたあとのダニの生態や被害(寄生)の実体験に恐怖し、、、
    旅の携帯食料純日本的四強(コメ、ショーユ、海苔、カツオブシ)に納得しつつ、シャケイクラショーユまぜごはんの海苔手巻きの味を想像し涎を垂らす、、、

    といった具合で、なかなかイロイロ様々な知識吸収になっていますね。

    相変わらず、読んでいると辺境への旅に憧れてしまいますが、、、
    寒いのは思いっ切り苦手なので、パタゴニア地方に行くのはやめておこうと思います。

  • どうやらこの本は過去に読んだことがあるらしい。
    たぶん文庫で読んだのだと思う。
    ところどころ昔読んだ記憶が残っているのだ。
    でも限りなく最初のパタゴニアの物語,たしか『パタゴニア』と言う題名,という作品の方と中身が混がらがる事が多い。

    先作『パタゴニア』の方は,これはもうどえりゃあ名作である。

    この作品当時シーナ兄ィは,サラリーマンを辞めて作家一本で食っていこうと第一歩を踏み出し,少しづつ売れ始めて,そおいうせいで,ほとんどお家にかえることも出来ずに,奥様の渡辺一枝さんが一人でお家のことをやりくりしていたら,彼女病気になってしまったけど,それを押してシーナ兄いは遠くパタゴニアへ旅立ってしまう,というなんとも切ない感じの物語なのであります。 

    長い説明だけど、ああ感動。・・・ではなくて,今さっき読み終わった本は『でか足・・・』の方なのであったな。まあそういうことで(どういうことだ!?)この「でか足本」も充分に面白いのですよお,ああよかったよかった。

    A:ああ、読みずらい感想だこと。

    R:ほっとっけい。こういう風にしか書けんのぢゃ!

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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