にっぽん洋食物語

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103502012

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  •  すっかりおなじみになった洋食と言えば、カレーライス、コロッケ、コーヒー、アイスクリーム、牛肉など。好きで食べている方も多いと思う。そんな洋食にも物語があった。

     明治18年に、51ページの小さい本で「手軽西洋料理』という英訳本が出ていて、洋食の名前が載っている。ローストビーフは「焙り(あぶり)肉」で、マッシュドポテトが「潰したる馬鈴芋」で、ビーフハッシが「雑煮」といった具合に時代を感じさせる訳語があてられている。

     今回の本には、「汽車の中の料理屋」として食堂車を取り上げている。明治、大正時代は、一般の人が利用して食べる人が少なかったと書かれている。洋食は高いと言うイメージがあり、気軽に利用しようにも心理的な壁が大きかったようだ。

     今回の本には載っていなかったが、プリンやシュークリームはどのように今の地位を気づいて行ったのかがふと気になった。

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著者プロフィール

1933-2005。東京都生まれ。昭和女子大学短期大学部国文学科卒業後、國學院大学文学部卒業。くらしき作陽大学食文化学部教授を務めた。専門は食文化史。主な著書に『水戸黄門の食卓』(中公新書)、『グルマン福沢諭吉の食卓』(中公文庫)、『近代日本食文化年表』(雄山閣)、『カレーライスの誕生』(講談社学術文庫)などがある。

「2017年 『にっぽん洋食物語大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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