- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103511625
作品紹介・あらすじ
一生に一度の恋。それは、純愛か、狂気か。『ルビンの壺が割れた』を軽々と超えた、衝撃の二作目。賢人は幼い頃に海岸で一人の少女と出会う。彼女の名は、はるか。鮮烈な印象を残した彼女を、賢人はいつしか好きになっていた。長じて人工知能の研究者となった賢人は、あるAIを生み出す。AIの名は「HAL‐CA」。それは、世界を変えるほどの発明だった――。話題沸騰のデビュー作を凌駕する、究極のアイの物語。
感想・レビュー・書評
-
AIで人間の心を作った、となるとかんぺきなAIなんだろうなぁ…。
大恋愛の末、妻となるも1年で他界したはるか。研究者である夫の賢人の手によって、会社を上げてのAIプロジェクトではるかが再び賢人の前に現れる。
ディープラーニングが嘘をついていた。
これ結構凄いが、よく考えたらできるのではないかな。本当のことを言わず、過去の事柄や状況を推察して結果として何が起こるかを考えられるようになると、正の答えを言わず無数にある正ではないものを選ぶことができるのではないかな。あ、でも文中にAIには恥とかないから嘘をつく目的がないって賢人が言ってた。
賢人が狂ってく様子もさながらだし、仮にAIとなって蘇ったとするはるかの気持ちを考えると、最後のはるかが下した結論に達すると思う。人間の選択肢だなぁって思った。神様とか、人間が考えうる範疇を超えた答えでは無いように思えた。
何を言ってるのかよくわからなくなってきた。AIの話に死者を蘇らせる話を載せたらこんなお話になるんだろうな。冒頭にあったメノウの石のように、割って中を見ない方がいいんだろうなって思った。シャカシャカと中に入った水の音を聞いてるときの方が、よっぽど本物に触れてるんだろうなって思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
亡くなった奥さんをAIで復活させようと奮闘する話…だが…頭をカナヅチで打ったような衝撃的な展開の作品で鳥肌が経ってしまった…普段から読むスピードは早いからか30分で読んでしまったけど、どんでん返しがすごい…
-
ルビンの壺が割れたを酷評していた私ですが、次作も一応読んでみることに。1作目が爆発的に売れた作家の真価は2作目だと個人的には思っているので……。うーん……やっぱりあまり好きではない。次回作が出てももういいかな。作者男性かなぁ。
-
展開はスピーディで面白いんだろうけど、何か受け付けなかった。
気持ち悪い。
自分好みの女性を描きたかっただけとも思える。
そんな女性いる?と思う程のリアリティの欠如。
それでも読み終えた自分に拍手。 -
究極の愛を、狂気と呼ぶのかもしれない。
振ると水の音がする石を探す彼、10歳の頃、海岸で彼女と出会い、恋に落ちる……あれから十数年、書店で手に取ろうとした本に、触れる手が……
結婚後、わずか一年で、一人に……
どうしても最後の言葉を交わしたい、その一心で作り上げたAIは、この世にない最高の作品に。。。
彼女は機械なのか?死者の世界から舞い戻っていたのか?その愛は暴走し、破滅へと向かっていく…… -
これは、現代の『牡丹灯籠』だな。
天才的プログラマーが交通事故で亡くなった妻を最先端AI技術で復活させる。
膨大なのデータをインプットされたAIは果たして「甦った妻」なのか?
主人公とAIの偏執とも思える相互フィードバック。
少年時代の思い出が綺麗なだけになかなか生臭い(笑)
ページ数も少なめでサクッと読めます。 -
一気に読んでしまった。ストーリー的には非常に流れるように読ませる原動力があった。
ただ、自分がITを仕事にしているからか、AIがテーマになるとIT素人さんが描くAIには夢物語的な部分が多いことが垣間見えてしまい、少し興ざめしてしまう部分がある。また、『ルビンの壺』のときもその感があったが、ラストの展開が少し唐突感があって、最後まで読んで「えっ」と面食らう感じだ。
ただ、男女の業というのか、嫉妬や駆け引きのやり取りが非常にリアルで巧妙であり、ドキっとする場面が随所にあるため、終始面白く読むことができた。 -
読み終わったら捨てても良い本を消化していくシリーズ
おそらくお母さんが買ったんだろうが、まあ内容的にはそんなに悪くなかったと個人的には思う。読み終わったら捨てようかと(ブックオフに売る)思ったけど、面白かったし、誰かにあげようかなと思ってしばらく取っておくことにした。
ごみからの格上げである。しかし、ここでのほかの人の評価が低くて草 -
続きが気になるのでわりと一気に読めるし
面白くないわけじゃない
でも
ちょっと気味悪く感じてしまった。
それがこの本の正解なのかもしれないけど。