- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103513513
感想・レビュー・書評
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図書館本。短編集。
赤い樽のある喫茶店での、女の子と常連客とのストーリー。
感想で言われるよう、不思議なお話だった。
なかなか自分にはハマり切らず、半分程読んだところでちょっと進まなくなり、ゆっくり読了。
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とある町にある赤い樽のある喫茶店
学校帰りに喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいます。
お客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女とその喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集
9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で
昭和の香りがするノスタルジックで不思議な世界観でした。
好きな人はとってもハマる作品かも知れませんが私にはちょっと苦手な作風でした。
大人の為の童話を連想させる様な作品。 -
本の題名にある「樽とタタン」がどんな事を意味するのか気になり、読んだ一冊。
全体的に見ても深いストーリーでは無いように感じたけれど、幼少期の思い出は成長過程でとても大切だと私自身も感じる。もしかしたら思い出補正されていることもあるかもしれないけれど、その時にしか経験出来ないことばかり。それを大人になって振り返ってみると心が温まったり切なくなったり。過去の思い出に癒されたりする。 -
小さい頃のタタンの喫茶店での出来事。マスター、老小説家、歌舞伎役者の卵、祖母、学生、生物学者、サンタ、マスターの甥、双子、個性的なキャラクターが面白い。1番好きなのは未来から来た人の話。小さい頃にこんな風な体験をしたら、絶対に未来とか信じてしまう…。小説家に一番聞いてはいけないこと、小説家が唯一答えなくていい質問、になるほど。これを読んで私が思ったことそのままだった。でも聞いてはいけない。
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「あの店に来ていた客たちは、誰もがどことなき孤独だった。[...] みんな独自のひとりぼっち感を漂わせていた。」(127 ページ)
小さな少女が、幼少期に預けられていた喫茶店。
そこで出会った、少し孤独な大人たちとの物語り。 -
喫茶店の隅、赤い樽の中に座っているタタンちゃん。
彼女の目の前をさまざまな事情を抱えた大人たちが行き交う。 -
とある喫茶店の常連と樽とタタン