白き糸の道

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103518617

作品紹介・あらすじ

養蚕業を発展させるために人生をかけた、元祖シングルワーキングマザー。江戸時代後期、お糸は蚕当計という温度計の開発、普及に悪戦苦闘していた。だが、母、そして、志を共にした男ともうけた幼い娘からさえも理解を得られず、孤軍奮闘の日々。それでも仕事でしか充足を感じられないお糸は一心不乱に働き続ける。しかし、自らの命の危機に直面した時に――。時代小説の新風となる書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • 養蚕の盛んな村で育った一農民の娘が、大きなことを成していくが、それに引き換えに失ったものもある……というお話。うーん、ちょっと「成したもの」の話が薄いなあと思いました。失ったものばかり気にしているような。残念。

  • 江戸後期の養蚕の歴史がよく分かって面白い。
    小さな枠の中に収まらぬお糸が
    自らの力で人生を切り開いていく。
    そして転機が訪れる度に現れる魅力的な男性たち。
    明治の時代をどう生き抜いたのか知りたい気がする。

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著者プロフィール

1978年生まれ。埼玉県出身。2005年「KAPPA-ONE登竜門」より『時を編む者』でデビュー。以来、ファンタジー小説や時代伝奇を執筆。近年は積極的に時代小説を手がける。著作に、『ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―』『けものよろず診療お助け録』『屋根裏博物館の事件簿』など。本書は熱血師匠と筆子の交流を描いた傑作人情小説。

「2023年 『走れ走れ走れ 鬼千世先生と子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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