自由の丘に、小屋をつくる

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103552512

感想・レビュー・書評

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  • 小屋づくりを中心に、家族や子育て、自分自身について多くのことを感じ、学ばれた筆者の経験がわかりやすく書かれていた。
    自分で自分の住居や生活をつくることで、たくましく地に足をつけて生きることができるんだろうなと思った。
    そのようなことを思い立ち、実行されていることに羨ましさも感じた。自分もいつか挑戦してみたい。

  •  『自由の丘に、小屋をつくる』。ノンフィクション作家が山梨県塩山の山麓(おそらく大菩薩の麓)の土地で小屋づくりに励むドキュメンタリー。著者は特にDIYが得意というわけではなく、逆に苦手な分野。「ひとつ何かが作れるようになるたびに、自由になれるように感じた。己の力で何かを変えることができる。その実感の先に広がるのは、新しい風景だった」。小屋をつくる苦難を乗り越えた者しか実感できない言葉である。田舎に小屋が欲しいとは思っているが、さすがに一から自分でつくってしまうとは、天晴である。

  • 生まれたばかりの子のために自分たちだけで小屋を作ろうと思い立つ。究極のDIY。4年かけて完成するまで、多くの友の助けを借りる。小屋の建築の進捗と子供の成長。クライマックスに向けて積み上がる感動。

    ただ小屋を作るだけの話ではあるが、試行錯誤の繰り返し、困った時に助けてくれる友人たち。笑いつつ涙のペーソスに富んだ作品。

    ジブリの「熱風」の不定期連載だったとか。確かあの落合博満の映画エッセイもこの社内報の連載だったかと。そっちのクオリティの高さも非常に気になる。

  • 著者の子どものために小屋を作る過程を描いたノンフィクション。想像力を働かせるためなのか、最後どんな小屋ができたのか写真がなかったのが小屋好きとしては少し残念でした。

  • それまで全く経験のない作者が、山梨にセルフビルドで小屋を建てた体験談。少しずつ建物が建っていく工程は楽しかったが、ノンフィクションなだけに気になったことが。

    作者は素人なので、知り合いが建築を手伝ってくれるのだが、中にはプロもいて、実際は危険な仕事や重労働のほぼ全てを彼らが行なってくれている。相手はプロなんだから、これは対価をお支払いすべきなんじゃない?1日2日ではないのだ。

    多分、そうやって手伝うよって言ってくれる人がいるのが人脈で、私が言ってる事は人脈がない人間の僻みだと言われるのかもしれない。

    人それぞれだと思いつつも、私にとって読後感はいまいちだった。

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著者プロフィール

川内 有緒/ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com

「2020年 『バウルを探して〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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